ミュージカル『きみはいい人、チャーリー・ブラウン』

“世界一有名なビーグル犬”のスヌーピー、飼い主チャーリー・ブラウンとその仲間たち。

日本では主にキャラクター・グッズとしてお馴染みの彼らは、元々はチャールズ・M・シュルツによるコミック「ピーナッツ」の登場人物だ。

1950年に新聞連載が始まったその人気コミックを原作に、1967年のオフ・ブロードウェイで生まれたミュージカルが『きみはいい人、チャーリー・ブラウン』。

1999年にはマイケル・メイヤー(『春のめざめ』)が演出を、アンドリュー・リッパ(『ビッグ・フィッシュ』)が追加楽曲を手がけたリニューアル版がブロードウェイに登場し、再び注目を集めた。

そのリニューアル版をベースに、作品初演から50周年を迎えた2017年に日本で新たに生まれた小林香演出版が、3月30日(火)にシアタークリエで再演の幕を開けた。

心配性で不器用で失敗ばかりだが、人をいたわる優しい心を持ったチャーリー・ブラウン(花村想太)。

トレードマークの“安心毛布”が手放せないわりに、発言は常に哲学的なライナス(岡宮来夢)。

怒りっぽくておせっかいな、ライナスの姉ルーシー(宮澤佐江)。

要領が良くてちゃっかり屋のチャーリー・ブラウンの妹、サリー(林愛夏)。

ベートーベンを敬愛する天才音楽家で、ルーシーが熱を上げているシュローダー(植原卓也)。

そして、みんなが大好きなチャーリー・ブラウンの飼い犬スヌーピー(中川晃教)。

子どもたちと一匹の犬の日常をオムニバス形式で綴りながら、“幸せは誰にもどこにもある”という温かなメッセージを届けてくれる作品だ。