酒井宏樹 ©スエイシナオヨシ

旗手怜央「対戦相手はどこであろうと、僕自身試合できることは毎回楽しみ。ましてや今回優勝候補のスペイン。『東京五輪』、『東京五輪』後のサッカー人生を含めて大事な試合になると思うので、僕の持てる力を発揮したい。正直、すごい楽しみ。もうすぐ五輪が始まるというのもあるが、スペインとやれるのは本当に楽しみ」

遠藤航「チームとしてはホンジュラス戦の前半のような試合を90分することが理想だが、本番は連戦がある中で、全員が力になる必要がある。スペイン戦はどういうメンバーでやるかわからないが、全員がいい準備をするために大事になるし、相手は優勝候補だし単純に腕を試すという部分もある」

田中碧「僕が今までやってきた相手の中で一番技術も頭の中も目もスピードも速いチームだと思う。その中で守備や攻撃でどれだけ通用するか楽しみ。自分たちが圧倒的に押し込める相手ではないが、その中で何ができるか。でも大事なのは本大会。すべてを出し切って勝ちにいくかというと、自分たちのやるべきことをやり続けることが大事。手を抜くわけではないが、ホンジュラス戦の反省を生かしながら、チームとしていい方向に持っていく試合にしたい」

田中碧 ©スエイシナオヨシ

久保建英「最後の試合なのでいい感触で終わりたいというのがあるし、そのために残りいい練習をしたい。(バルセロナでともにプレーしたガルシアについて)昔のチームメイトや知り合いと対戦するのは試合が終わったら有意義だが、今は五輪。勝つことだけに集中している。

本番前に強いところと組めないというイメージがあったが、優勝候補の筆頭とやれる。勝つか負けるかわからないが、自分たちの立ち位置がわかるメリットしかない。連携面も大事だが、押し込まれる展開が多くなる中、自分個人で何ができるか試したい」

本番へ向けてポジション争いでアピールするか、チームの和を優先するか、難しい対応が求められる選手たちだが、左ウイングのポジションを争う相馬勇紀と三笘はこうコメントした。

相馬「自分が試合に出て活躍することは選手の誰もが目指すと思うが、チームスポーツの難しさとしてチームの勝利を第一に考えないといけない。日々の練習、試合で結果を残して、選んでもらうようプレーするが、普段から(三好)康児とも、薫とも仲がいい。

自分が試合に出たら相手のサイドバックのスタミナを消耗させてバトンタッチするとか、チームのことを考えてやっていきたい。僕と薫とかでどんな話をしているかというと、タッグでがんばろうと。僕が先に出たら相手のスタミナがヘロヘロになるまでがんばると、普段からそういう話をしている」

三笘「大学から知っているし、ふたりの中でそういう話をしている。相手も嫌がるだろうし、強度の部分でもチームの助けになるし、信頼してやっている」

初戦・南アフリカ戦をターゲットにコンディションを上げてきた上田はこのように胸中を明かした。

「(コンディションは)順調としか言えない。自分の目標に順調に向かっている。焦りはないが、僕だけの問題でもない。選んでもらっている中ケガをして、自分が何を残さないといけないかが重要。僕が出たいというのではなく、リハビリさせてもらって感謝している。1戦目からいいパフォーマンスをする準備をすることが大事」

7月12日、ホンジュラス戦のU-24日本代表集合写真 ©JFA

U-24日本代表のメンバー

U-24日本代表のメンバーは以下の通り。

【GK】1大迫敬介(広島)、12谷晃生(湘南)、22鈴木彩艶(浦和)
【DF】5吉田麻也(サンプドリア/イタリア)、2酒井宏樹(浦和)、4板倉滉(マンチェスター・シティ/イングランド)、3中山雄太(ズヴォレ/オランダ)、20町田浩樹(鹿島)、13旗手怜央(川崎F)、14冨安健洋(ボローニャ/イタリア)、15橋岡大樹(シントトロイデン/ベルギー)、21瀬古歩(C大阪)
【MF】6遠藤航(シュトゥットガルト/ドイツ)、16相馬勇紀(名古屋)、8三好康児(アントワープ/ベルギー)、11三笘薫(川崎F)、10堂安律(PSV/オランダ)、17田中碧(デュッセルドルフ/ドイツ)、7久保建英(レアル・マドリード/スペイン)
【FW】19林大地(鳥栖)、9前田大然(横浜FM)、18上田綺世(鹿島)

U-24スペイン代表の来日メンバー

U-24スペイン代表の来日メンバーは以下の通り。

【GK】1ウナイ・シモン(アスレティック・ビルバオ)、13アルバロ・フェルナンデス(ウエスカ)、22イバン・ヴィジャール(セルタ)
【DF】5ヘスス・バジェホ(レアル・マドリード)、4パウ・トーレス(ビジャレアル)、18オスカル・ヒル(エスパニョール)、2オスカル・ミンゲサ(バルセロナ)、20フアン・ミランダ(ベティス)、12エリック・ガルシア(バルセロナ)
【MF】8ミケル・メリノ(レアル・ソシエダ)、10ダニ・セバージョス(レアル・マドリード)、14カルロス・ソレル(バレンシア)、15ヨン・モンカジョラ(オサスナ)、3マルク・ククレジャ(ヘタフェ)、6マルティン・スビメンティ(レアル・ソシエダ)、16ペドロ・ゴンザレス(バルセロナ)
【FW】7マルコ・アセンシオ(レアル・マドリード)、11ミケル・オジャルサバル(レアル・ソシエダ)、9ラファ・ミル(ウルヴァーハンプトン/イングランド)、19ダニ・オルモ(ライプツィヒ/ドイツ)、17ハビ・プアド(エスパニョール)、21ブライアン・ヒル(セビージャ)

U-24日本代表は7月17日(土)・ノエビアスタジアム神戸での『キリンチャレンジカップ2021』U-24スペイン戦を経て、『東京五輪』へ突入する。

『東京五輪』では7月22日(木)・東京スタジアムでU-24南アフリカ、25日(日)・埼玉スタジアム2002でU-24メキシコ、28日(水)・横浜国際総合競技場でU-24フランスと対峙し、上位2枚のノックアウトステージのキップを争う。

あおやま・おりま 1994年の中部支局入りから、ぴあひと筋の編集人生。その大半はスポーツを担当する。元旦のサッカー天皇杯決勝から大晦日の格闘技まで、「365日いつ何時いかなる現場へも行く」が信条だったが、ここ最近は「現場はぼちぼち」。趣味は読書とスーパー銭湯通いと深酒。映画のマイベストはスカーフェイス、小説のマイベストはプリズンホテルと嗜好はかなり偏っている。

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