(写真左より)中村憲剛、伊藤宏樹 撮影:佐野美樹
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  • FOOTBALL PEOPLE 川崎フロンターレ 中村憲剛特集号
  • (写真左より)中村憲剛、伊藤宏樹
  • (写真左より)中村憲剛、伊藤宏樹 撮影:佐野美樹

1月27日(水)に発売された『FOOTBALL PEOPLE 川崎フロンターレ 中村憲剛特集号』では、中村憲剛氏とつながりが深い方々にインタビュー。

その企画のひとつとして行われた、かつてのチームメイトである伊藤宏樹氏(現・川崎フロンターレ強化部)との対談は関係性の深いふたりの歩みがわかる貴重なトークとなっている。

今回、誌面の都合により、本誌ではカットせざるを得なかった未公開部分を特別に掲載。兄弟のように強い絆で結ばれたふたりのクロストークをお楽しみあれ。

当時は本当にずっとベッタリだった

――ふたりがチームメイトだったときは、どんな話をすることが多かったのですか?

中村憲剛(以下、中村)「本当にずっとしゃべっていたよね。だから、いつ、とかではなく常に、だよね」

伊藤宏樹(以下、伊藤)「うん、何をしゃべっていたかが分からないくらいに(笑)」

中村「アウェイのときに宿泊するホテルでも、普通に部屋に行って話していた。今はあり得ないけど、本当にずっとベッタリだった」

伊藤「ね。でも、試合になれば、いつも喧嘩していた」

中村「そうそう。ちなみに俺ら、仲良くはないんですよ?(笑)」

伊藤「憲剛は俺しか文句を言える人がいないから、こっちにばっかり言ってくる」

中村「みんな先輩だったから(笑)」

伊藤「当時、ボランチなのに、まあ守備はしないし、ポジショニングはめちゃくちゃで(笑)。だからこっちも言うけど、でも、それがたまにいいチャンスになるし、(当時監督だった)関塚(隆)さんもそれを褒めるんですよ。それで憲剛は伸び伸びやっているから、こっちは(守備面などの)文句を言って、喧嘩をするわけです。

そうしたら、だんだん憲剛が成長してくるにつれて、賢いから的確なことを言うんですよ。すると、こっちも言い返せなくなって、グーってなって、とりあえず『うるせえ!』となる(笑)。そういったやり取りが多かったかな。でも、昔はそんなことがおもしろかったけどね」

中村「こっちとしても言い負かしているというか。この人ね、リアクションはそんなに多くないんですよ。我慢して、我慢して、最後に『うるせえ!』と言う。あとは『取れよ!』とか。まあまあな口を……」

伊藤「そんな言い方ですよ。もう、昔は(笑)」

中村「こっちも『宏樹っ!』とか、呼び捨てにしていて(笑)。だからシーズン最初のキャンプのときに、それをやると新加入(の選手)が『えっ?』ってなっていたよね(笑)。普段にしても好きなものや趣味も全部、違うからね。馴れ合うような仲の良さじゃない」

伊藤「うん」