そうでしょうか…、自分ではわからないけれど、自分に甥っ子ができてから、すごく身近に子どもの成長を感じて、自分自身についても、子どもの頃を振り返って、いろんな事を考えるようになりました。

大人になってからの性格は、子どもが育つ段階から、すでに決められていくんだと、甥っ子を見ていてすごく感じている分、私もそうなんだろうなって。

“私って何でこんなに自分に自信がないんだろう”って、最近思う事があるんです。

私の両親は、褒めるというより、どちらかというと厳しく、クールに私を育てていたから、子どもの頃に、「すごいね!」「かわいいね!」「よくできたね!」って、褒められてきた記憶があまりないんです。

幼い頃は、褒められていたかもしれないけれど、学校に行き始めてからは、厳しく育てられてきたから。なので、今も自分に自信が持てないのは、褒められる事を知らずに育ったからなのかもしれないなって。

「かわいいね」「よくできたね」って、誰かに言われて初めて嬉しくなれる、こういう感情の動きは、子どもの時から今も変わってないなと思うんです。

もちろん、自分の親の育て方が悪いとは全く思っていません。今思うと、いつも怒られたり、注意されたりしていたけど、「脱いだ靴は外に向けて揃える」とか、人として大切な事を、細かくしつけてくれていたからこそで、今すごく感謝しています。

--厳しく育ててくれて感謝する気持ちと、「すごいね」「よくできたね」と、手放しで褒めてもらいたかった気持ちの両方があるという事ですね。

そうなんです。どこかで嘘でもいいから、「すごいね」「かわいいね」って、言われたかったかな。甘やかされてこなかったからか、今も自分に厳しすぎるところがあります。

飴とムチではないですが、叱る時は叱って、でも、喜ばせたり、甘やかせるのも必要かなって。自分自身について、大人になっても消化しきれていない部分は、子どもの頃からの蓄積だったりするのかなと、最近思ったりしています。

--甥っ子さんの存在が、自分自身を知る機会を作ってくれたんですね。

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