そうですね。カメラマンさんだけ、私が指名させていただいた方だったら、こういう作品はできないんだろうなというものを、作ってもらえた気がしています。

今回のカレンダー作りでは、自分が今までいかに何も知らずにやってきたかを、知ることができたと思っていて。“ひとつの作品を作るのに、こんなに時間をかけるんだ”とか、“自分の知らないところで、こんなやりとりをしていたんだ”とか。

今は、“これがやってみたい”という私の意思や、意見を通してくれる環境にも感謝していますし、この楽しみを知れたことが、本当に嬉しくて。

皆で同じ目標に向かってお仕事するって、すごく楽しい。私はこういうことがしたくて、今、お仕事をやっているんだって、感じることができました。

なので、今年の秋は、すごく気持ちよく過ごさせてもらっています(笑)

--何かを作り上げるという意味では、佐江ちゃんの卒業コンサートで、佐江ちゃん自身が演出に携わったときのことを思い出しますね。(第152回)

フォトギャラリー「ミラチャイ」連載、フォトギャラリー(152回)

そう! 自分が手がけたものが形になる達成感を知っていたので、その感覚が好きなんです。自分が手がけたものが作品になって、誰かに評価してもらえることがすごく好きで。

ありがたいことに、酷評された経験がない分、自分がやったものはきっと、自分を好きでいてくれる人は、少なからず好んでくれるという自信はあるから。なので、ファンの方々に届けるものこそ、自分が手がけたいなって。

自分のことを好きな人たちのためにだったら、いくらでも自分の知恵はしぼって出していきたいなってすごく思っています。

カレンダーは、12月のクリスマスの頃には、皆さんのお手元にお届けできるように作成中です。カレンダーのほかにも、先日のオンライン・ファンミーティングで、皆と会話したときの意見をもとに、制作したグッズ的なものも考えています。

私からのちょっとした、クリスマスのギフトになったらいいな。「今年も皆、お疲れさま!」っていう気持ちで…、といっても、皆さんに買っていただかないといけないんですが(笑)

--これからはますます表現の幅が広がりそうですね。どういう表現をしたいのかというときに、カメラはこう撮ってもらって、衣装はこうで、とチームを作ったり、今回のように、相手方にチームを組んでもらったりができると、できる作品の幅も増しますね。

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