子どもを怒らず、余裕を持って「叱る」には?
筆者の息子は知的障害のある自閉症ですので、もしかしたら参考にならないかもしれませんが…叱るときの具体例をお話しします。
以前こんなことがありました。息子が朝起きるなり、趣味であるトイレの型番を書くことに熱中しているので、「遅刻するよ。早くご飯を食べなさい」と注意しました。
すると息子はキレてしまい、床をものすごい勢いで蹴り、自分の腕を思い切り噛んで自傷しました。そこで淡々と、次のように伝えてみました。
「家を壊すと、工事の人に来てもらわなくてはいけないね。もしかしたら、『壊したので引っ越してください』と言われるかもしれないよ」
息子はものすごく不安そうな顔をして、「引っ越したくない!引っ越したくない!」と、また騒ぎ出しました。
私が追い打ちをかけるように「お母さんもこの家に住んでいたいけれど、仕方のないことでしょ。もしかしたら引っ越しになるかもしれない」と伝えると、息子は「お母さん、工事の人に電話しないで」と懇願してきました。
脅しといえば脅しなのですが、架空の第三者を入れることで、親子の「注意する→叱られてやめる」の上下関係でなくなり、親もストレスなくしつけることができました。
「理想的なしつけ方ができない」と自分を責めるのではなく…
親は「他力本願や責任転嫁にならず、自分の言葉でしつけを」「子どもを怒るのではなく、叱るのが本当はいい」と心にとめておくだけ良いと思います。
それを知っているのと知らないのとでは大きな違いがあるのですから、それだけで十分です。
皆さんはどう思いますか?
関連記事