「幼児教室」では何を学べる?賢い子が育つ理由

数ある幼児教室のうち、小学校受験に特化した幼児教室「どんちゃか幼児教室」を展開する理英会にインタビューを行いました。

幼児教室は学びの入口

理英会のチーフアドバイザー 原恵美さんは、幼児教室で学べることについて、次のように話します。

原恵美さん(以下、原)「体験にいらっしゃった方から、『もっとプリントをするところかと思っていました』という言葉がよく聞かれます。お勉強をするところ=幼児教室というイメージを持たれている方が多いようですが、幼児教室での学びはいわゆるお勉強とは違います。

お子様にはその年齢に合った必要な刺激をあたえ、お父様お母様には家庭での取り組みの指針をあたえるものが幼児教室です。

子どもにとって幼児教室はその子にとって長い学びの入り口です。学びの入り口が“やらされ感”満載の詰め込み、小手先のテクニック的な学びであっては、スタートに立った途端に『勉強は嫌!』となってしまうこともあります。

そこから大学を出るまで20年近く学びの時間は続きます。『楽しい!』『わかった!』『もっと知りたい!』そんな学びの入り口をつくることが理英会の役割だと思っています」

「?」をたくさん持つ子どもになってほしい

原「『なぜかな?』と思う経験をたくさんしてきた子は知りたいという心をいっぱい持つことができます。そして『わかった!』の喜びや楽しさは次の学びに繋がります。幼児教室ではそういった学びの時間を提供しています。

『これはこうだからだよ』と答えを明確に与えないこともあります。わけがわからないのに答えだけが与えられてしまってはその間の本当の『なぜ?』を考えることができない、答えだけを求める子になってしまうからです。

自ら知りたいという気持ちをたくさん持って、『どうしてかな?』の『?』をたくさん持って大きくなってほしいという思いを持っています。

『来週の授業はなにかな?』と子どもたちは楽しみに通ってきます。学ぶことが楽しいという気持ちを小さいころに持った子どもたちは学ぶことに貪欲になります」

考える力を養う

原「答えをあたえるのではなく、答えに達するためにどういう風にしようかと考えることができる子にしていくための授業方法を取っています。

出来上がった作品を見せ、材料と道具を自分で考え、作る工程を考え、試行錯誤して完成まで持って行く。そういった自分の頭の中でゴールを見据えて道筋を作っていくという制作の時間などがあります。

言われたとおりに何かをするのではない、こういった経験の積み重ねがいわゆる勉強といわれるものを解く場面でも役立っていきます」

言葉の引き出しの中にたくさんの言葉を増やす

原「日本語で生活し、学ぶ私たちは、物事を考えるのも、想像するのも、人に対しての気持ちもすべて日本語で行っています。

ゆえに、多くの言葉をもっているほど、たくさんのことを考え、想像し、気持ちを表すことができます。そのため教室では授業の中でも言葉を増やし、使うことを取り入れていますが、日々生活するご家庭に意識をもって言葉を使うことの大切さを伝えています。

語彙力はすべてのことに関わっていきます。幼児期にたくさんの言葉を習得することは後の学びの受け皿を大きくする基礎となると考えます。そのことに気が付かずにお子さんと接しているご家庭とそうでない家庭では、長い時間を経て、その差は大きなものとなっていきます」

褒めて幼少期からの自己肯定感を育てる

原「先生たちは間違ってもいいからやってみようというスタンスで、子どもの小さいながらも持っているプライドを潰さないように授業を進めます。

間違ったことを細々と指摘せず、頑張ったり取り組んだりしたことを褒めたり、間違ってしまう直前までのことを褒めて、学ぶことを恐れないようにしていきます。気持ちを折らないことが、再チャレンジする心を育て、次の成功の道を開いていきます。

『みんなの前』で褒められることは子どもを大きくします。自信を持つことが褒められたこと以外の多くの学びにも良い影響を与えます。小さな心にたくさんの栄養が与えられ、大きな自信を持った心が育ちます」

そして、原さんは先のアンケート調査結果を受け、「幼児教室は子どもへの直接的な働きかけと共に、子どもを伸ばすための関わり方についての保護者の学びの場でもあります。こういった意識をお子様が小さいときに持たれたご家庭で育ったことが、東大合格までの学びにつながっているのではないでしょうか」と話してくれました。