ワイルドホーンの楽曲はまるでハンバーガー?

木村達成、生田絵梨花、小関裕太 撮影/杉映貴子

――では続いて、ワイルドホーンさんの音楽の印象や魅力を、また皆さんのほうで順番を決めてお話しいただければと。

木村・水田 僕は……

小関 あはは、さっそく(笑)。

木村 今度こそ“先鋒”で出ようと思って(笑)。

小関 僕はすごく、キャッチーだなと思いますね!

生田 わ、抜け駆け~(笑)。

木村 もうこれ、クロストークにしません!?

生田 そうだね、そうしよ!

木村 キャッチーなのは、もう間違いないですよね。僕はこの作品のリーディングワークショップでご本人とご一緒したんですけど、リンゴを丸かじりしていて。

唯月 “リアルリューク”だ!(編注:リュークは漫画『DEATH NOTE』のキャラクター。ワイルドホーンは『デスノート THE MUSICAL』の音楽も担当)

木村 そう。いやこれ、『四月は君の嘘』のほうだから!って思ってました(笑)。

水田航生、唯月ふうか 撮影/杉映貴子

唯月 私はその『デスノート』にも出させていただいたのですが、ワイルドホーンさんの楽曲って、聴くのと歌うのとでは全然違っていて。

聴いているとビートが効いててポップな感じがするのに、歌ってみるとそのビートに引きずられちゃったり、耳に残りやすいメロディーなのに音程がすごく取りづらかったり、気持ちを前に出して歌うのが本当に難しいなって思います。

生田 メロディーの高低差がすごいよね。

木村 なんかさ、ハンバーガーみたいじゃない?

一同 ……ハンバーガー??

木村 高カロリーで、ハンバーガー、ハンバーガー、1回ステーキ挟んでまたハンバーガー! みたいな。

生田 あはは! 確かに。

小関 激しい感情を表した曲が多いからそう感じるのかもしれないね。感情的なシーンが多いこの作品に、すごく合ってるなと思います。

水田 僕は、伸ばすところが多いなって印象があって。

一同 多い!

水田 僕はそこに、ワイルドホーンさんの「感情が動くだろ?」ってメッセージを感じるんです。同じ音を伸ばすからって停滞するんじゃなく、白玉(音符)の中に何を見つけるかだ、って言われているような。難しいですけど、表現しがいがあるなあと思いますね。