子どもが突拍子もない夢を語り出したら?「空を飛びたい」と言い出したら?

山本:自分がパパになって、家庭を持って、あらためて思いますが、自分の親は本当に何の文句も言わず、僕のやりたいことを自由にやらせてくれた。

昔はそれが当然のように、あんまり感謝もしてなかったけど、こう育ててくれたのは父と母なワケだったし、実はことしの7月に母は亡くなったんですけど、本当に、感謝しかないですね。

――いまあらためてご両親のお話が出ましたが、もし子どもが突拍子もない夢を語り出したら?「空を飛びたい」と言い出したら?

山本:夢については、本当に、自由にさせてあげてほしいですね。

もし「空を飛びたい」と言う子がいたら、もちろん大人でもいいんですが、パラグライダーもぜひ。『そらをとびたい』の制作にもご協力いただいた静岡県の「飛亭」など、モーターパラグライダーでタンデム(2人乗り)飛行をしてくれるところもありますので、機会があれば密とは無縁な、広い空を飛ぶ感覚を味わっていただきたいですね!

僕も成功すれば世界初となる「七大陸最高峰空撮プロジェクト」の夢を目指して、アフリカ最高峰・キリマンジャロへ行ってきました!

空を飛びたい子どもたぢに、アフリカの空からの景色を届けられるように、空撮をしてきました。よかったら応援、どうぞよろしくお願いします!

 

空撮写真絵本『そらをとびたい』の写真家であり、世界初「七大陸最高峰空撮プロジェクト」に挑戦中の山本直洋さんに、息子として、父として、また夫として「子育て」と「夢を追うこと」について語っていただいたインタビュー、いかがでしたか。

夢を追うことが難しくなっているともいわれる今日この頃ですが、大空を目指し続ける山本さんの姿に、子どもたちもきっと目を輝かせることでしょう。

※『そらをとびたい』の売上の一部は、医療・災害現場の最前線で「ささやかで偉大な活動を行う人」を応援している【公益財団法人 風に立つライオン基金】に寄付されます。

山本 直洋 さん

1978年東京生まれ。ニューヨークのフォトスタジオに勤務後ファッションフォトグラファー、風景写真家に師事。2008年に独立し、フリーランスフォトグラファーとして活動する。モーターパラグライダーによる空撮を得意とし「Earthscape」と題して“地球を感じる写真”をテーマに作品制作を行う。現在、世界七大陸最高峰を全てモーターパラグライダーで飛行しながら空撮する 世界初「七大陸最高峰空撮プロジェクト」を計画中。

15の春から中国とのお付き合いが始まり、四半世紀を経た不惑+。かの国について文章を書いたり絵を描いたり、翻訳をしたり。ウレぴあ総研では宮澤佐江ちゃんの連載「ミラチャイ」開始時に取材構成を担当。産育休の後、インバウンド、とりわけメディカルツーリズムに携わる一方で育児ネタも発信。小学生+双子(保育園児)の母。