――筋トレは続けなくていいのでしょうか。

正井さん「週1回程度、少し意識して体を動かす程度で大丈夫です。

お母さんにとって、日常の家事や子育ても、結構な運動量だと思うんですね。『RIZAP WOMEN』に通った2ヶ月ないし3ヶ月の間に筋肉量が増えて基礎代謝が上がっているので、これまでと同じ運動量であっても、効果的に脂肪を燃焼できる体質に改善されています。

『今日は家の拭き掃除を頑張ってみよう』『公園で子どもと思いきり走り回ろう』など、日常生活の中で少し意識する日をつくることをおすすめします」

日常生活の中でこれをすれば太らない!

太りにくくなるポイントは食べる順番

――ほかにも、毎日の生活で意識しておくと太りにくいという習慣があれば教えてください。

正井さん「食べる順番に注意していただきたいですね。

最初に糖質の低い野菜を食べてください。次に肉や魚などの主菜を食べ、後半にご飯やパンなどの炭水化物を食べましょう。これにより、急な血糖値上昇を防ぎ、体脂肪合成がゆるやかになります。

また、よく噛んで食べると内臓脂肪が燃えやすくなるので、まずは毎日の食事の摂り方を工夫してみてください。

そして、エネルギーを使い切ってから食べることです。朝食べたもののエネルギーが残っているうちに昼ごはんを食べるということを繰り返していると、それが蓄積されて脂肪になります。

ですから次の食事まで6時間程度の間隔を開け、その間に活動する中でエネルギーを使いきり、小腹が減ってきたタイミングで食事を摂るのが好ましいですね。それが難しい場合は、1食あたりの量を減らして、何回かに分けて食べるというのもひとつの方法です」

――食べたらゴロゴロしている、ではダメなんですね。運動は食べる前と後、どちらに行うのがいいのでしょうか。

正井さん「食べた直後に運動すれば、食べたものをエネルギーとして使ってくれます。運動の後に食べれば、食べたものが筋肉の材料になります。ですから、いずれもいいと思いますね」

――年末年始にかけて、食べたり飲んだりといった機会が増える季節です。飲み会や里帰り、旅行などで、気づいたら2、3キロ太ってしまうことは少なくありません。対処法はありますか。

年末年始の飲み会は楽しむべし!

正井さん「前の晩食べ過ぎて、翌朝1キロ増えていたということはよくありますが、これは脂肪ではなく水分なんです。一時的に水分を溜め込んでいるだけなので、翌日の食事を糖質抑えめにするなど調整すれば、2、3日で元の体重に戻ります」

――なるほど。コントロールしてしっかり取り戻せるのであれば、あまり気にしないほうがいいのですね。

正井さん「そうですね。旅行や飲み会など、そこは逆に楽しんだほうがいいと思います。ストレスが一番太る原因になるので、『あ、食べちゃった!』くらいの気持ちでいる方が戻しやすいと思います。

食べるときはおいしくいただいて、その後で調整する。これをしっかり続けていれば、体重のキープは難しいことではないんですよ」

まとめ

産後、なかなか落ちない脂肪に悩むママは少なくありません。その理由の裏には、産前よりも基礎代謝が落ちてしまったことや、母乳栄養中だからと必要以上に食べていることがあるかもしれません。

まずは「筋肉量を増やして基礎代謝を上げる」「エネルギーを使い切ってから食べる」ということを意識して、理想の体に近づきましょう!

【取材協力】正井 大紀さん

RIZAP 株式会社/RIZAP WOMEN田園調布店/RIZAPイノベーションズ株式会社 新事業ユニット RIZAP WOMEN・KIDS事業チーム

 

「ママたちの集いの木 Neem Tree」主宰/編集者。出版社時代はティーン誌やママ雑誌の編集長を歴任。2013年独立。現在はママ向け媒体を中心に編集・ライティングを行う。7歳。3歳・1歳の男の子のママ。