「おはよう」「ありがとう」「ごめんなさい」の3つ

「子どもが挨拶できなくて」と悩むママ・パパは多いようです。その背景には、進む核家族化や、他者との交わりが減っていることがあります。

親が人と会う機会が少なければ、それだけ挨拶する機会も少なくなるということです。子どもは親の言動を本当によくみています。つまり親が挨拶していれば、それを勝手に真似てくれるのです。

3歳までに教えたい挨拶は「おはよう」「ありがとう」「ごめんなさい」の3つです。朝起きたら「おはよう」、お手伝いをしてくれたら「ありがとう」、相手に悪いことをしてしまったら「ごめんなさい」これだけでいいのです。

そこでまずは夫婦間での挨拶をしっかりする習慣をつけましょう。

ご近所の人にも顔を合わせたら挨拶をします。特に夫婦間でちゃんと「ありがとう」と「ごめんなさい」ができている家庭は、子どもにも自然に挨拶の大切さが伝わりますので、ぜひ気をつけてみてくださいね。

親は子どもの話を“黙って”聴こう

子どもが正しい文法を使って話しだすのはまだまだ先です。「何を言っているのかよくわからない」と感じるかもしれませんが、子どもは子どもで何かを伝えようと思っているのです。

その一方で、子どもの意図を汲みすぎて「子どもの言葉を翻訳する能力」の高い親もいますよね。ですが、それがあだになって、子どもが自分から体験する機会を失うことにつながる場合があります。

実は、親が身につけるべきは「子どもの言葉を翻訳する能力」よりも「話を聴く力」です。

もちろん、ただ黙って口を挟まずに聴くのは、言うほど簡単なことではありません。まだたどたどしく話す子どもにじれったくなってしまう人もいるでしょう。

また、内容が子どもが困っていることなら、助け船を出したくなるのが親心でもあります。

そんなときは、「解決してあげなきゃ!」と思わなくて大丈夫です。本来子どもは、親が思っている以上に自分で考えて乗り越える力を持っています。そして、それを1番信じてあげられるのはパパ、ママだからです。
出典(「3歳までの子育てで本当に大切なこと30」村田真由美著 JMAM刊)

村田さんは、どんなに忙しくても「1日1分でよいので、子どもの話を遮らずに、話を聴いてみましょう」と提案しています。

このことを子どもが小さいうちから習慣にできると、思春期が変わってくるそうですから、ぜひ試してみてください。