おうちごはんを作るときに欠かせないのが、作り置きや冷凍保存。
まとめておかずを作っておいたり、余ったごはんや、おかずを冷凍して保存したりする機会が増えたのでは?
そんな中、余ったごはんを冷凍して、保存したはいいものの、いざ食べるときに解凍後、あまり美味しくない経験をしたことがある人もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、冷凍ごはんを究極に美味しく解凍して食べる方法に迫ります。
お米の最高ランク資格である、五ツ星お米マイスターの小野寺理騎さんに、冷凍ごはんが美味しく炊ける・冷凍する・解凍する方法をうかがいました!
冷凍ごはんを美味しくする、冷凍の仕方のコツ
まずは、ごはんを冷凍する工程から聞いていきましょう。
冷凍には何かコツがあるのでしょうか?
小野寺「一般的には、炊きたてのごはんを数時間、炊飯器で保温して、また食べたり、食事後にタッパーなどで保管する場合が多いと思います。
実は、ごはんは保温時間の経過とともに水分が蒸発し、ボソボソになり美味しさが失われていきます。
そして、おにぎりにしてから冷凍すると、どうしてもお米の美味しさを損なってしまいます。
ご家庭では、お米のブレンドも、設備を利用した冷凍加工もできません。
そこで、今回はご家庭で冷凍ごはんを少しでも美味しく食べる方法をご提案したいと思います」
<ごはんの正しい保管方法>
1.炊き立てすぐのお米を優しくほぐす。
2.一膳分を取り分け、ラップの上で厚さ2cm程度に薄く均一に広げる。
3.優しくラップに包み、熱々のまますぐに冷凍庫で保存する。
小野寺「ポイントは熱々のうちに、薄く均一に広げることです。
他の料理は、粗熱をとってから冷蔵庫に入れることがありますが、お米の場合は粗熱をとっている間に水分が蒸発しすぎてしまい、次に食べる頃にはボソボソになってしまいます。
そのため、冷まさずに熱々のうちにラップで包み、水分と美味しさを逃さないようにしてあげることがポイントです。
また、薄く均一に広げることで、ごはん全体を素早く冷却することができます。
一膳分ずつ、小分けにすることで、食べる分だけ解凍することができるので、食べるときにも便利です。
熱々のごはんを冷凍庫に入れることで、庫内にある他の食材への影響が気になる場合もあると思います。
その時は、アルミホイルに包み、バットに乗せて保存すると、より他の食材に影響することなく急速に冷凍することができます」
早速、炊き立てのごはんをラップの上にのせてみました。
美味しくごはんを解凍するコツ
いざ、冷凍したごはんを食べるとき、解凍には何かコツがあるのでしょうか?
小野寺「凍ったごはんは、ラップにくるんである薄い状態のまま、電子レンジで解凍・あたためましょう。
もちろん、解凍時にアルミホイルは外してください。
ごはんを薄く均一に広げているため、解凍する際に全体をムラなく温めることができます。
また、おにぎりを作る際には、真ん中に具材を入れてラップで握れば手も汚れず便利です」
早速、凍らせたごはんを冷凍庫から出して、解凍してみました。
食べてみると、やはり、いつもより美味しく感じました!