イライラしない秘訣は、身を委ねること
――映画は夫婦の物語ですが、広く見れば人と人が付き合っていく上で大事なことが描かれている気がしました。お2人が、人と関わっていく上で大事にしていることはなんですか。
井之脇 嘘をつかないことですね。それがいちばんだと思います。
香取 なんだろう。嫌な感じに思われたくないですよね。と言うのも、嫌な感じの人が僕はやっぱり好きじゃないから。なんでそんな嫌な感じなの?っていう人いるじゃないですか(笑)。
井之脇 僕もネガティブな感情はなるべくオープンにしないように気をつけています。もちろん嫌だなって感じることはありますけど、それを自分が出すことで周りを巻き込んじゃうことの方が嫌なんですよ。
――わかります。自分でも気をつけようとは思っていますが、どうしても機嫌が悪いときや忙しいとき、つい人に棘のある態度をとってしまうことってありませんか。
香取 僕はほぼないですね。なぜかと言うと、身を委ねてるところがあって。たとえば、今日みたいに取材が分刻みで続いていると、中にはイライラする人もいると思うんですよ。でも、僕は最初から何時に終わるとかを知らないようにしてる。全部のスケジュールが終わって、誰かが「今日はこれで終わりです」って言ったときに、初めて終わりなんだって知るくらいの方がイライラしなくていいんですよね。
井之脇 僕はそれこそ紙に書き殴ります。で、丸めて捨てて終わりですね。
――ちなみに相手の許せないところや気になるところについてはどうしますか。
香取 どっちかと言うと言うかな。チャンスをすごいうかがって。で、言いはじめて違うなと思ったらすぐに引く。今じゃなかったって(笑)。
井之脇 僕も言いますね。ただ、自分で解決できることであれば自分で解決するし、たとえば、相手が片付けをしてくれないとかだったら、何も言わずに自分で片付けるかもしれない。どうしようもないことであれば、香取さんのおっしゃる通りタイミングを狙って、言葉を探して言いますね。
香取 やんわりとね。タイミングと言い方が大事だと思います。
――お2人は喧嘩になったら自分から謝るタイプですか。
井之脇 謝ると思います。
香取 僕も謝るかな。険悪な空気が我慢できなくなると思うから。
井之脇 わかります。僕も人と揉めるのが苦手なんです。だから、そもそも喧嘩しない。
香取 同じだ。僕もなるべく喧嘩はしたくない。
井之脇 何かあったら喧嘩になる前になるべく話し合いで解決したいです。
香取 そうだね。あとは忘れる。イラっとすること自体面倒くさいので、さっさと忘れるのがいちばんです。
――じゃあ、最後に自分のパートナーが《旦那デスノート》に書き込みをしていると知ったら、お2人は読みますか。
井之脇 奥さんが書き込んでるのを知った上でですか? 見ます見ます、めっちゃ見ちゃいます。
香取 知った上だったら見るかな。知らなければ、そんなのあるんだで終わるけど。
井之脇 わかります。
――その投稿を見て、どうしますか。
香取 どうするんだろう。内容にもよるけど、あれが嫌だみたいな内容だったら、気をつけられるものなら気をつけたいけど。そうじゃなくて、もう一緒にいられなくなるぐらいの内容だったら、話し合いに入りますね(笑)。
作品情報
映画『犬も食わねどチャーリーは笑う』
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