漢方薬で内側からのケアもおすすめ

マイナス思考に陥りがち、気持ちがふさぎがち、といった不安定なメンタルでお悩みの人には漢方薬もおすすめです。漢方薬はからだの内側から優しく働き、心療内科の治療でも使われています。

マイナス思考の人には、精神的な不安、神経質、神経症などに効果が認められている漢方薬から選びます。

精神不安は、自律神経を整えることで心を穏やかにし、ストレスに強いからだをつくることで改善していきます。

精神の安定や自律神経が整うと、不安が原因と考えられる不眠や倦怠感などの症状も同時に改善されます。

<メンタルが不安定な人におすすめの漢方薬>

・半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう):体力中等度を目安として、気分がふさいで、のどのつかえ感や不安神経症などがある人に

気の滞りを除くことで、精神の緊張を緩め不安や抑うつ状態に働きかけます

・桂枝加竜骨牡蛎湯(けいしかりゅうこつぼれいとう):体力中等度以下で疲れやすく、神経過敏で、興奮しやすい人に

熱をおびた気による神経のたかぶりを鎮めて、不安を取り除きます

・加味帰脾湯(かみきひとう):体力中等度以下で心身が疲れ、血色が悪く、ときに熱感を伴う人に

気、血を補うことで、消化器の働きを整えつつ、精神を安定させます

漢方では「気」のほかにも「血」や「水」という、からだを構成する重要な3要素が滞りなく体内を循環することで健康的な心身をつくると考えます。

つまり、同じようにメンタルに悩みを持っていても、人によってどの要素にどのような問題があるかで選択する漢方薬は変わるのです。また、その人の体質や生活スタイルによっても異なる漢方薬が選ばれます。

きちんと合ったものでないと副作用があらわれることもあるので、どの漢方薬が適しているかは漢方の専門家のアドバイスが必要です。

最近では、スマホで気軽に専門家に相談できる「あんしん漢方」のような、オンライン個別相談も話題です。あんしん漢方はAI(人工知能)を活用し、漢方のプロが効く漢方を見極めて自宅に郵送してくれるオンライン漢方サービスです。

スマホで完結できるので、対面では話しづらいことも気軽に相談できますよ。お手頃価格で不調を改善したい人は、医薬品の漢方をチェックしてみましょう。

マイナス思考から抜け出す!

物事をよくない方向で考えてしまうことは誰にでもあります。大切なのは、そのあと自分自身の気持ちをどのように整理するかです。

マイナス思考に陥りがちの人は、認知や言葉を変えることで気持ちを切り替えて、次の行動に活かせるようになりましょう。そうすれば、次第にマイナス思考になることも減っていくでしょう。

また、そもそもマイナス思考に陥らないようにするために、リフレッシュを兼ねた運動や専門家に相談して漢方薬を取り入れることもいい選択肢です。

■この記事を書いた人

薬剤師 竹田由子

あんしん漢方(オンラインAI漢方)薬剤師 竹田由子

元漢方・生薬認定薬剤師。大学院で臨床薬学を専攻、日米で病院研修を受ける。病院薬剤師として10年間入院患者を担当しながら、化学療法・医薬品情報担当としても活動する。

患者さんから「本音を話しやすい」と言われ関わるうちに、日常のセルフケアの大切さを痛感。転居後は薬局に勤務する傍ら、ライターとしても活動する。病院時代の上司が漢方好きで、漢方の凄さを体感し魅了され「日常の不調はまず漢方」と生活している。

現在は、漢方のプロがAIを活用して自分に適した漢方薬を選びお手頃価格で自宅に郵送してくれる「あんしん漢方」でも情報発信をしている。

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