小1や小2の低学年は学力の基礎をつくる時期。
しかし、子どもが勉強につまずくタイミングはこの小1〜小2の2年間が圧倒的に多く、そこから勉強に苦手意識を持ってしまうことも少なくありません。
勉強は学校生活の大半を占めるため、勉強ができないと学校生活もつまらなくなってしまいます。
加えてコロナ禍が長引く昨今は、親子で屋外に出かける“成長”の機会も減っていて、そうしたことも新生活への不安要素になっているようです。
そこで今回は「百ます計算」で有名な隂山英男先生の著書『隂山先生が教えてくれる 小1の不安「これだけ! 」やれば大丈夫です』より、小学校入学の前後にしておきたいことをQ&A方式でお伝えします。
Q:小学1年生の勉強の目標ってなんですか?
A:勉強を好きになること。それだけです!
勉強ができる子は勉強が好きな子。
いくら親が「勉強しろ」と言ったって、勉強が嫌いだったら身につきません。
「勉強ができる子は勉強を楽しんでいる子です。この感覚をつかむのが小学1年生の勉強の目的です。勉強を嫌いにならないためにも小学1年生では、まず勉強を好きになるように大人が手助けすることが大事です」
隂山メソッドでは、基礎をかためる国語と算数を重視しています。
読み書き計算すべての土台となるスキル。そして計算力を高める「百ます計算」や漢字の書き取り練習などの反復学習は、集中力を鍛えます。
「「国語+算数+知的好奇心=勉強が楽しい」という式です。勉強が楽しくて集中できる感覚があれば、高校受験のときも大学受験のときも勉強を楽しめる体験が生きてきます」
Q:国語は読み聞かせもしてるし大丈夫だと思うのですが…
A:読む、聞くも大事ですが、書くが一番大事です
現代はスマホやパソコンという入力ツールがあり、漢字を書くことは重要ではないと思いがち。
ですが、漢字はすべての学びの基礎だといえます。
「小学1年生の国語で最も大事なのは「漢字」の読み書きです。たしかに読解力は大事ですが、小学生の場合、文章を読み取れない理由は漢字を読めていないからなのです。国語を勉強するうえで最初に障害になるのが漢字。漢字だけはしっかりやっておきましょう」
漢字を覚えるコツは短期集中。
小学1年生で覚えるべき漢字をとりあえず終わらせ、定期的に覚えた漢字を反復練習します。
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