「オタク係数」は収入の10%が適当、20%以上は危ない!
そこで、私が考案した「オタク係数」を計算してみましょう。自分の趣味にかかった予算を合計し、月収との割り算をしてみます。
毎月使わないけれどときどき大きな金額で買い物する、という人は年収と年間出費額で比較してもいいでしょう(カメラとか旅行などは年数回の大型出費になる)。
オタク係数の計算式
(毎月使っているオタク消費額)÷(税金を引かれる前の毎月の収入額)×100=[ ]
例)(毎月5万円消費)÷(毎月30万円収入)×100=16.7%
年収のどれくらいの割合を趣味に投下しているか考えることは、自分の「ハマり具合」を客観的に把握するためにも重要です。まず、一度計算をしてみてください。
もし「20%」を超えた人はかなりヤバいと考えてみましょう。おそらく貯金はあまりできていないでしょうし、他の支出にもしわ寄せがきていませんか? あるいはクレジットカードや消費者金融でやりくりしていないでしょうか? 趣味をずっと続けるためにも、一度家計改善を考えてみてください。趣味で身を滅ぼす、ということは最悪です。
私も毎月新作アニメのDVDやテレビゲームを5~6本買い込んでは見たり遊ぶヒマもないまま積み上げる生活をしていたことがあります。最大で25%近いこともありました。どうせ遊べないならと廉価版が出るまで待つようにしたら数万円の節約になりましたし、趣味との距離感を取れるようになりました。皆さんも長い目でみて趣味を満喫する方法を考えてみてください。
理想的には「10%」のオタク係数くらいにとどめておくほうがいいと思います。20万円のお給料なら2万円くらい、年収400万円なら年間40万円をリミットとします。そう考えれば金額は小さくないはずです。服もデジタル一眼レフカメラも旅行も十分に予算化できるはずです。しかし、意識せず使い始めるとあっという間に20%のオタク係数になってしまうのが趣味のおそろしさ。ぜひ意識してみましょう。
10%程度なら、将来に備えた貯金も同時に行うことができるはず。趣味は大事ですが趣味だけが人生ではありません。野村総研のレポートでも結婚して子育てしながら趣味も楽しむ人は、短い時間、少ない予算で効率的に趣味を謳歌しているようです。
現代日本において、趣味を楽しむことは本当に幸せなことです。これからも楽しみ続けられるよう「オタク係数」を考えてみてください。