人気のアクティビティ「生らくがん作り体験」に挑戦
「らくがん」とは、穀類から作った粉に砂糖や水あめなどを加えて練り、着色して型に入れ乾燥させた干菓子。「OMO5金沢片町」では、そのらくがんよりもやわらかくしっとりした口当たりが特徴の「生らくがん」を手作りするアクティビティがあります。
実はらくがんよりも生らくがんのほうが歴史が古いのだとか。
金沢の老舗和菓子店「落雁 諸江屋」の職人から指南を受けた、“OMOレンジャー”と呼ばれる施設スタッフが、作り方をレクチャーしてくれます。
まずは紙芝居で金沢の和菓子文化についての話を聞き、その後目の前に用意された材料を使って生らくがんを作っていきます。
型は落雁 諸江屋とOMO5金沢片町がオリジナルで作った10種の中から好きなものを選べます。
ボウルに入った白あんを木の棒で伸ばしていき、和三盆を入れてかき混ぜます。ダマになってきたら寒梅粉を半分入れてさらに混ぜ、ダマが崩れてサラサラとした感触になってきたら残りの寒梅粉も入れます。
混ぜた粉を濾し器に入れて濾したら、1/3ほどを型に入れます、軽く指で押しつぶしたら、餡玉を入れてぎゅぎゅっと詰めていきます。平らになるように押していき、さらに上からふんわりと残りの粉を山盛りに入れ、スプーンで軽く押してからヘラで余分な粉を落としていきます。
型でゆっくりと上から下に押し出して完成!
粉のバランスが難しくちょっと形はイマイチでしたが、味は間違いありません。棒茶と一緒にできたてをいただきました。
作って楽しい、食べて楽しいアクティビティは、公式サイトからご予約の上、15:30~16:00の時間帯にOMOベースにて体験できます。
細かい作業や工作好きの方は「りくつな水引体験」もおすすめ!
もうひとつ、手先が器用な方や何かを手作りするのが好きな方に特におすすめなのが、金沢の伝統文化である「加賀水引」を学んで実際に体験できる「りくつな水引体験」。「りくつな」は金沢の方言で「巧みな」や「賢い」という意味だそう。
贈り物の飾りとして、主にお祝いごとに用いられてきた「水引」。大正時代、茶人の津田左右吉(つだそうきち)によって日本で初めて考案された立体的で美しい水引が「加賀水引」です。
まず、こちらもOMOレンジャーによる紙芝居で水引の本質やルーツを学んだあと、実際に展示された加賀水引の作品を近くで見ることができます。立体的で華やかな加賀水引はもはや芸術品。大きく繊細な細工であるほど値段も高価です。
水引細工発祥の老舗「津田水引折型」の職人から手ほどきを受けたOMOレンジャーが、「梅結び」の作り方を丁寧に教えてくれます。
ちょっと細かい部分もありますが、それほど難しくないので、不器用でもやる気さえあれば大丈夫。
水引折型の基本は、和紙で「包む」、水引で「結ぶ」、贈る理由と名前を「書く」という3つ。水引ができたら、実際に和紙のぽち袋に結んで、文字を書くところまで体験できます。
完成した「梅結び」はOMOオリジナルの箱に入れて持ち帰ることができます。
大切な人を思いながら水引を結んで、文字を書いてほしいと話すOMOレンジャー。ちょっと気が早いですが、来年の姪っ子へのお年玉はこの水引を結んだぽち袋に入れて渡そうかな…なんて思いました。
自分で作った思い入れのある水引だからこそ、大切な誰かへの贈り物に心をこめて結びたくなる、そんな貴重な体験でした。