康祐は演じていてホントにどっと疲れる(笑)

撮影/小嶋文子

――すでにクランクアップをされたとのことですが、仕上がりが気になるシーンはありますか。

それで言うと、まだ僕も出来上がったものを観れていないので、5人で一緒に撮ったシーン以外は他の人たちがどんなふうに演じているか知らないんです。

だから初回放送を観て、それぞれに対して5人一緒のときはこういう顔をしているのに、一人になるとこんな顔をするんだという発見がありました。

美山さんは同じシーンが多いのでそれなりにわかっていたんですけど、明日美を演じている工藤さんは大変だっただろうなとか、陵ちゃん(曽田)は等身大でピッタリだなとか、広大くんは、瞬(阿久津仁愛)とのシーンは今後の話題になりそうだな、スピンオフがあってもいいなとか、自分が現場では見れていないシーンのみんなが気になりました。僕も視聴者の方々と一緒のタイミングで楽しんでいます。

――演じていて大変だったシーンは?

1話にもあったんですけど、早苗と二人で夜道を歩くシーンです。何気ないように見えるんですけど、同じようなシチュエーションが何度か出てくるんです。

監督には、初回と最終回では同じシチュエーションであっても、二人の関係性が変わっていることを見えるようにしたいという狙いがあって、そこはリハーサルも含めて何度も撮り直しました。

その上、深夜の撮影だったので頭も回っていなくて(苦笑)、さらに康祐は基本的に誰かといるときはハイテンションなので、そのバランスも大変で。康祐は演じていてホントにどっと疲れるんですよね(笑)。

撮影/小嶋文子

――では楽しかったシーンは?

5人で何気ない会話をしているときは楽しかったです。お酒を飲んだあとにふらふらと歩いているシーンとか。初回を観て思ったんですけど、アドリブの部分も結構使われていました。直己が店長(藤森慎吾)におにぎりの具を聞くところとか。

――ツナマヨのところですか。

そうです。アドリブだなってわかる間の取り方ですよね(笑)。僕も観ながら「おにぎりにたくあんって」って思いました。

監督から「ここは自由にしゃべって」と言われることが多かったので、みんなどういうアドリブを入れてくるのか、誰から話し出すのかとか、探り合いながらやるのは楽しかったです。

――そういう場面ではどなたが主導権を握るのですか。

シーンによって役割として話せる人とそうでない人がいるので、その辺りはありつつ、僕とか広大くんとか、あと工藤さんはキャラクター的によくしゃべるというのもあって多かったと思います。きっと(アドリブを入れるのが)好きなんだとも思います(笑)。

――本番前に多少は打ち合わせをするのですか。

いえ、全くないです。本番一発です。ただそういうわちゃわちゃしているシーンはわかるんですけど、今回は結構、早苗と二人のシーンでもアドリブがあって。なかなかカットがかからないので、そこを美山さんと埋めていくことは多かったです。

監督が二人が何を言うかを待ってるみたいな空気感を出してくるので(笑)、それに全力で応えるというのをやっていました。

――大変そうですが、本作はそういうリアルな部分が描かれている物語ですからね。

そこを表現したくて監督はやっていたのかなって、今となっては思います。「等身大のリアルを追求したい」とも言っていたので、アドリブのときに生まれる空気感とかをそのままドラマに乗せたかったのかなと思います。