美山さんが一緒だから乗り越えられた

撮影/小嶋文子

――共演者の方々の印象を教えてください。まずは早苗役の美山加恋さんから。

この作品自体、撮影スケジュールがかなりタイトだったんですけど、美山さんは同時期に舞台にも出演されていて、アニメの声優のお仕事もしていて。朝からドラマの撮影をして、舞台の本番をやって、また夜から一緒に撮影をするという日もありました。

撮影が深夜までかかった日も、翌日は舞台の昼公演があると聞いて、体力お化けだなと(笑)。けど、そのくらい大変なことをできるのは、お芝居が好きじゃないと無理だとも感じたので、僕より年下ではありますけども俳優さんとして尊敬しています。現場では弱音一つも吐かないんです。

美山さんは僕のことを「戦友」と言ってくださったんですが、まさにそのような感じで、信頼関係がありました。楽ではないシーンも多かったですけど、美山さんが一緒だから乗り越えられたと思ったし、お互いに助け合いながら撮影ができました。

©ABC

――「助け合いながら」とは、具体的にはどんなことですか。

二人でのシーンが量的に多かったこともありますけど、アドリブの場面も含めて、お互いに気を遣いながらも遠慮はせずに、康祐と早苗としてやれたことです。

二人とも役として必要なことははっきりと伝えるし、見え方に対しても、視聴者の方のことも考えながら、もっと康祐がこうしたほうがいいとか、早苗がこういうアプローチをしたほうが良く見えるとか、話し合って決めていました。

康祐と早苗の関係性を理想的に見せるためにどうすればいいか、監督を含めた3人でたくさん話したので、そこは助けられましたね。それに、美山さんは僕よりも圧倒的にお芝居のキャリアがあるので百戦錬磨というか、僕はもうそこに委ねて、自分はどんと構えられていれば大丈夫だと思ってやっていました。

――美山さんの演技に引っ張られたと感じるシーンはありましたか。

たくさんありますけど、5話のラストから6話の頭につながるシーンで、早苗が(元恋人の)健太(三宅亮輔)に対する想いを、部屋で泣きながら康祐に打ち明ける場面は本当に心が動かされました。

すごく大変なシーンでもあったんですけど、本気で早苗が悩んでいることが伝わってきて、ほっとけない存在に見えました。