データも裏付けるファミリーへの対応強化:『関東東北じゃらん』編集部

子育てファミリーへの対応を充実させるスキー場が増加する事実を、データの面から補強してくれたのが、『関東東北じゃらん』デスクの青木理恵さんと、編集の鈴木沙也香さんです。

デスク・青木「じゃらんリサーチセンターで調査したところ、“行きたいのに行けていない” 潜在需要には2つの大きな山が存在することが判明しています。一つは、若年層(18~29歳)です。中でも大学生は家族から離れて、友人たちとスノーレジャーを楽しもうとするケースが増えるわけですが、バイトして自分でお金を出すというハードルがあります。

もう一つは、子育て中のファミリーで、こどもにスノーレジャーを体験させたいという層です。移動、かさばる荷物、金銭的負担など、子育て中ファミリーがスキー場へ足を運ぶのはハードルが高い印象があります。スキー場側も課題に気がついていますから、多かれ少なかれ、子育て中ファミリーへの対応を強めているのが、全国的な傾向です。」

ただ黙って見ていても、お客さんはスキー場に足を運んでくれません。“行きたいと思っているのに、行けていない” 子育てファミリーへの対応は、商業的な意味でも至上命題というわけです。では、具体的にどのような対応がなされているのでしょうか。
 

デスク・青木「たとえば、スキースクールの充実が目立ちます。こどもは、一度でも痛いとか寒いとか、嫌な思いをしてしまうと、スノーレジャーがおもしろくなる前に、めげてしまう場合があります。

そこで、安全第一はもちろん、パンダの着ぐるみを着た先生がレッスンしてくれたり、いきなりゲレンデに出るのではなく室内から練習をスタートさせて、2~3日かけて徐々に滑れるようになるところまで導いてくれたり、至れり尽くせりのスクールが登場しています。

こどもが生まれるまでバリバリ滑っていた親は、こどもが楽しむのはもちろん、自分自身も楽しみたくなるようです。スキー場にこども専属のスタッフがいて、スキースクールに託すことができれば、一石二鳥です。

逆に、親が滑れなかったり、こども一人で参加させるのが心配な方向けに、こどもと一緒に参加できるスクールも見られます。かなりバリエーションは豊富です。」