キャリアと社会を繋ぐのは、アクションの規模ではなく「持続性」
──社会貢献に取り組みながら働く上で、何が大切だと思いますか?
冒頭でお話しした“STAY FOR TWO”にも通づることですが、持続可能性は欠かせません。
SDGsや社会性を重視する傾向にある現代、商業的な目的に偏っている企業も多いですが、経済性も重視しないと社会的に意義のある事業や取り組みが持続しなくなってしまうのも事実です。
大きくて“カッコいい”アクションを起こすことにも意義はありますが、小さなことでも持続できる仕組みをつくることが大切だと思います。
また、社会課題そのものを、トレンドとして消費しないことも大切です。
SDGsやLGBTQ+といった言葉が一人歩きしている印象も受ける現代ですが、社会課題はすべて地続きで、今後も向き合っていくべきことばかりです。
トレンドとして注目されている今のうちに、企業や組織がトップダウン式で多くの人にリーチし、社会問題に目を向ける人をどこまで増やせるかどうかも鍵だと思っています。
──Cocts Akihabaraは、それまでに小泉さんが想像してこなかったような職場だとおっしゃっていました。社会貢献と仕事をつなぐためには、今いる仕事環境を変えなくてはいけないのでしょうか?
必ずしもそうとは限りません。
通り一遍では自分の仕事が社会問題に関わっていないように見えても、「その仕事だからこそできるアプローチ」が必ずあります。組織に属していると、いきなり大きな変化は起こせないかもしれませんが「この問題に取り組みたい」と個人が学びはじめた時点で、それは社会貢献のはじまりです。
ジャーナリストである安田菜津紀さんの「支援は役割分担」という言葉をみなさんにも贈りたいですね。
どんな仕事も、絶対にどこかで社会とはつながっています。
一人ひとりが自分の足元からアクションを起こせば、周囲の人にも伝播して、少しずつ世界も良くなっていくはずです。
環境を変えずに社会貢献をしたい場合は、まず今いる環境でできそうな小さなことを考えてみてください。
色々な支援の仕方、関わり方があると思うので、ぜひ一緒に模索しましょう。行き詰ったら、ぜひCocts Akihabaraにも足を運んでみてください。
誰もが安心できるセーフスペースで私たちが待っています。