まずは、羊料理を代表する「ラムチョップ」から紹介する。

真空パックのまま54度のお湯で1時間半加温したラム肉の表面を香ばしく焼き上げた。

下味は付けていない。お好みで、クリスマス島の塩か、スパイスで食す。

「スパイス専門店に、アイスランドラムを食べてもらい、この肉に合うスパイスを調合してもらいました」(一村直輝さん)

アーモンド、クミン、クルミなどが入っており、その配合は季節ごとに変わるそうだ。塩か、スパイスを付けたら、手づかみで食べるのがいちばん美味い。

「スモークラムサラダ」(700円)

肩ロースをスモークチップで燻した一品。燻した香りがさほどしないので、食べやすいと思う。

「ラムと千寿葱の塩炒め」(700円)

千住葱とアイスランドラムの腕肉を炒めたもの。塩とオイルでマリネしてあるので、つるんとした、優しい食感を味わえる。

「ラム肩ロース一口ステーキ」(700円)

ある女性にラム肉の話をしたところ、「ラム肉は生っぽい状態で出されることが多いので苦手」と言われた。たしかにラムチョップなどは、やや生っぽい印象を受けるかもしれない。火が通っていても生っぽく感じるのは、羊特有の肉質なのではないかと思うのだが(根拠はまったくない)。

生っぽさが苦手な人は、このラム肩ロース一口ステーキをお試しあれ。芯まで火が通っているので、生っぽさをあまり感じられないと思う。

「ラムつくね塩味」(300円)

ラム肉が大好きな人も、「ラム肉はどうも」という人も、食べず嫌いな人も、ぜひ食べてほしい料理がこれ。いろいろな部位のラム肉8割に、パン粉と玉ねぎを練り込んである。

これをホットドッグか、ハンバーグにしたら、さぞや美味いのではないか、とにらんでいる。ケチャップも何もいらない。塩味のラムつくねだけで十分。OZ自慢の一品に加えてもらえないだろうか。

ジンギスカンもいいのだけれど、まずはアイスランドラム肉がどんな味なのかを、OZで試してほしい。羊好きならば、いっぺんで惚れ込むにちがいない。

【アイスランドラム肉の店OZ】

住所/東京都足立区千住東2-3-7
電話/03-5876-4092
営業/17時〜23時(LO22時)
定休日/月曜(6月からは火曜に変更) ※予約可

サイトにてアイスランドラムの取り寄せも可能。

東京五輪開催前の3歳の時、亀戸天神の側にあった田久保精肉店のコロッケと出会い、食に目覚める。以来コロッケの買い食いに明け暮れる人生を謳歌。主な著書に『平翠軒のうまいもの帳』、『自家菜園のあるレストラン』、『一流シェフの味を10分で作る! 男の料理』などの他、『笠原将弘のおやつまみ』の企画・構成を担当。