僕が原作で味わったあの衝撃をドラマでも味わっていただけたら
――現場では江南と一緒に謎を解いていく島田潔役の青木崇高さんと一緒にいる時間が長かったと思います。青木さんからは「お芝居だけでなく、人としての在り方についても教えてもらった」とコメントされていましたね。
まずお芝居のことで言うと、江南が人の話を聞きながらメモを取るシーンで、メモを見ながら書くのではなく、相手の目も見ながら書くのがリアルな反応だと教えてもらいました。そういう細かいことまで見てもらっていました。
あとは、とにかく自分が何かを体験したときに湧いた感情を大切にするようにと。そのために一人旅を勧められました。
一人旅は全部自分で決めなくちゃいけないし、その場、その場で瞬時に判断しなくてはいけないことも多いから、そういう経験を培うことで、役者としても、人としても成長できるんじゃないかと。まだ一人旅はしたことがないのですが、青木さんからは「いきなり海外もいいかも」と言われました。
――海外は行ったことはあるのですか。
12歳のときに、親戚が住んでいたこともあって、シンガポールに行きました。でも当時の記憶がそんなになくて(苦笑)。なのでこれからどんどん新しいことに挑戦していきたいです。
――本作を視聴者の方にはどのように楽しんでほしいですか。
原作と違うところで言うと、江南と島田のキャラクターがより立っていて、二人の掛け合いがたくさんあるので、そこは楽しみにしていただきたいです。島にいるメンバーの緊迫した空気と、本土にいる江南と島田のコミカルなやり取りとのギャップも見どころになると思います。
個人的には、江南と江南の住んでいるアパートの大家役の濱田マリさんとのシーンもとても面白いので、緊迫したシーンが続く中での箸休め的に楽しんでいただけたらと。いろんな見どころがあるので、最後まで飽きずに観ていただけるんじゃないかと思います。
――まだ原作を読んでいない方には、まずは読まずに観ていただきたいですよね。
そうですね。原作を読んでからでも楽しんでいただけるとは思いますけど、できれば僕が原作で味わったあの衝撃をドラマでも味わっていただけたらうれしいです。