『アンダー・ユア・ベッド』©2023, Mystery Pictures, ALL RIGHTS RESERVED

大石圭の同名小説を原作に日本でも映画化された『アンダー・ユア・ベッド』を韓国でSABU監督が映画化。現在、全国劇場にて公開中の本作に主演したイ・ジフンに話を聞いた。

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『アンダー・ユア・ベッド』イ・ジフン

ドラマで演じたキャラクターとは真逆の男を好演

学生時代に知り合った初恋の女性イェウンと再会し、24時間彼女を監視するようになるという歪んだ愛を抱き続ける男ジフンを演じ、『新米史官ク・ヘリョン』『99億の女』『一緒に夕飯食べませんか?』など、数々のドラマで演じてきたキャラクターとは全く違うイメージで孤独な男を演じ切ったイ・ジフン。

実際に会った彼は、爽やかで笑顔がチャーミングなイケメン! 笑い声あふれる楽しいインタビューとなった。

――衝撃的な内容の映画ですが、最初にオファーがあった時はどう感じましたか?

「オファーをいただいたのではなくて、自分から手を挙げたんです(笑)。日本の原作は知らなかったんですが、先にシナリオを読む機会があって、読んでみたらとても独特な感じがしてぜひ演じたいと思いました。俳優の先輩にも相談したら、やってみろと言われて」

――役名もジフンでしたが、もともとジフンだったのですか?

「最初のシナリオからジフンでした。ジフンというのは韓国の男性の名前の中でも一番ありふれた平凡な名前だからジフンにしたそうで、もう一人出てくる男性の役名もジフンです。SABU監督にこれは運命です。

この役に合うのは自分しかいないと思います。やりたいですと売り込みました(笑)」

――劇中のジフンは、寡黙でせりふも少なく、その代わりにナレーションが多く入る役でした。

演じていて難しかった部分はどこですか?

「やはりせりふで表現できない分、難しいかったですね。だからこそこの役をやってみたかったですし、今までやったことのないジャンル、人物だったのでやりたいと思いました。最初から最後まで全部難しかったというのが事実。でも、その難しいことを未熟ながらもなんとかやり遂げたので、身についたことも確実にあると思います。せりふでなく感情を伝えることを学べたのは、難しかったですが、よかったと思います。僕のナレーションはどうでしたか? ナレーションが必要な仕事があれば、いつでも声をかけてください(笑)」

24時間監視……さすがにしんどいですね

『アンダー・ユア・ベッド』©2023, Mystery Pictures, ALL RIGHTS RESERVED

――24時間、好きな人を監視し続けるという歪んだ愛情の持ち主でしたが、そういう感情は理解できましたか?

「僕も初恋の時は、24時間までではないですけど、彼女と連絡が取れないと連絡がつくまでずっと電話したり、家の前で待ってみたりしていました。初恋だから、どんな愛が正解なのか分からないわけです。そういう部分は分かりますが、さすがに24時間はしんどいですよね(笑)」

――初恋ではなく、今はどうですか?

「今はもう体力的に無理(笑)。いくら好きでも、お互いの健康と生活パターンを守りながら恋愛しなきゃいけないと思います(笑)」

――逆に、相手からそんな愛され方をしたら?

「正直、鳥肌ものですよね。本当に怖いです(笑)」

――撮影現場はどこですか? ベッドの下に潜り込んでいるシーンも多かったですが、実際にベッドの下に入って撮っていたのですか?

「京畿道の広州(クァンジュ)にある新築の家を借りて撮影しました。山の中腹にあって実際に撮影が終わった後で分譲された家なんです。ベッドの下のシーンは、本当にベッドの下に入って撮りました。-18度が普通というすごく寒い冬に撮影したのですが、僕のこのシーンの時は床暖房も入っていて暖かくて、ずっとベッドの下にいました。そのまま寝ちゃったこともあります(笑)。海のシーンはそこではなく、仁川(インチョン)で撮りました」

『アンダー・ユア・ベッド』©2023, Mystery Pictures, ALL RIGHTS RESERVED

――ジフンは香水の香りをきっかけにイェウンに引かれていき、自分でもその香水を振り撒いていました。現場ではどんな香水を使いましたか?

「現場で使っていたのはANNA SUIです。初めて嗅いだんですが、結構強めの香りで、自分の好きなタイプではなかったんです。でも、イェウンを思って自分でも振り撒いて嗅ぐので好きになろうと努力しました。イッパイ(日本語で)振り撒いて、ちょっと頭が痛くなりましたけど(笑)。個人的に好きな香水はBYREDOのちょっと甘い系の香りです」

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