SUBU監督とまた一緒に仕事したい。是枝監督とも
――撮影現場は、SABU監督以外は韓国人スタッフだったんですよね?
「はい、現場もSABU監督に合わせるのではなく韓国方式で。監督はケータリングカーをすごく気に入ってくれたみたいです。監督は食べるのが早くて、さっさと食べて食後の一服を楽しんでました」
――演出スタイルに韓国の監督との違いはありましたか?
「かなり違いましたね。俳優にシチュエーションだけ与えて、全面的に任せてくださるんです。自由に演じられるようにしてくれて、シーンの中にいろいろ詰め込もうとしないところも韓国とは違います。あと、SABU監督には韓国の監督にない可愛さがあります(笑)。優しかったし、本当にお父さんみたいでした(笑)」
――SABU監督との思い出は何かありますか?
「僕が日本語ができたらよかったんですが、挨拶ぐらいしかできないので心配していたんです。でも、僕が一番うれしかったのは、あまり話さなくても分かりあえたところ。撮影が終わって、セット場の裏で一緒に空を見上げながら過ごす時間が本当によかったです。終わると監督が“スゴハショッスムニダ(お疲れ様でした)。サランハムニダ(愛してます)”といって笑ってくれるんです。背中をトントンと叩いてくれる感じで、とても癒やされましたね。監督と韓国で初めて会った時に、僕がひつまぶしをご馳走したんですが、今回は僕が日本にきたので監督に奢ってもらう予定です(笑)」
――今後、一緒に仕事をしてみたい日本の監督はいますか?
「SABU監督です! あと、是枝裕和監督。『そして父になる』が大好きなんです。今度、韓国で舞台化されるので、なんとかして出演できないだろうかと考えています」
――日本のファンも多いと思いますが、何かファンとの思い出はありますか?
「日本でファンミーティングを一度しかやったことがないのですが、その時に来てくださった方々がずっと応援してくださっています。DMをくれたり、ドラマの撮影現場にも来てくれたり。他の国から飛行機に乗って来て、コーヒーカーまでプレゼントしてくださって、本当に驚きましたし、感謝しています。今回の来日もインスタに上げたらDMをくださって、遠いので行けないという方もたくさんいらっしゃったので、また直接会える機会を作ろうと考えています」
――今後の活動予定は何かありますか?
「今年の秋頃に以前に撮った映画(『ペクス・アパート(無職マンション)』)が公開される予定です。今年後半には軍隊もののドラマと、Netflixのドラマに特別出演する予定です」
――今後、やってみたい役柄などはありますか?
「ジャンルは関係なく、医師、弁護士など“사” がつく職業の役をやってみたいです。あとは、恋愛ドラマ。若いころはなぜかロマンスものを避けて、時代劇とかサイコパスとかをやりたかったんですが、もう僕もあと5年で40歳になるので、30代のうちに恋愛ドラマをやってみたいです」
――最後に読者にひと言!
「読者の皆さん、もうすぐ夏が近づいてくるので、暑さに気をつけて、いつも幸せでいてください。そして、『アンダー・ユア・ベッド』もよろしくお願いします! また、次回の作品でも今までと同じように僕を見守って愛してください。ありがとうございます!」
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