変わっていく態度

由紀江さんは彼に好かれるために、次の週から接し方を変えたといいます。

「メイクとか服とかを可愛くして、彼と話す時間を増やしました。

『いつもありがとう』と彼を持ち上げて、仕事帰りにまだ話せないか理由を作って食事に誘ったりもして。

いま思えば、かなりあざとかったなと思います」

「好かれたい」と思えば行動が極端になるときもありますが、相手が「すでに彼女がいるけれど上手くいっていない男性」だったことが、由紀江さんの焦りを強くしていたのではと想像ができます。

ふたりの仲が元に戻る前に自分に振り向かせたい、時間勝負のような感覚は、「彼女から気持ちが離れている今がチャンス」と、由紀江さんを追い込んでいったのではないでしょうか。

こんな由紀江さんについて、男性のほうは今までと変わらず相手をしてくれて、酔っ払って彼女の愚痴を吐いたことも

「男らしくなかった、嫌な話を聞かせてごめん」

と、正面から謝ってくれたそう。

そんな様子を見てさらに彼を好きになったと話す由紀江さんは、家に帰ってからは男性とLINEでメッセージのやり取りを続け、距離の近さをアピールしていきます。