2. 子どもの「やりたい!」を、どうしたら実現させてあげられるか考える

冒頭で紹介したとおり、キャンプ場では、「危ない」「触るな」「あっち行って」と、親が子を叱る姿が、しばしば見られます。

ところで、子どもはなぜ、危ないものに触ろうとしたり、触らないでほしいものに手を出そうとしたりするのでしょうか。

もちろん、探求心が働き、興味津々「やりたい!」から。

子どもの「やりたい!」という意欲は、世界を圧倒的に広げるきっかけとなり、飛躍的な成長につながります。

親はついつい、慣れない作業に真剣になっていて、余裕がないため、怒鳴ったり、叱ったりしてしまうのですが……。

子どもの心情に寄り添ってみれば、怒りも収まりませんか?

子どもひとりで危ないのであれば、「一緒にやろう」と声をかければ、万事丸く収まる話。

テントのポールを振り回していたら、「ちょっとこっちを手伝って、ポールをここに通して」と、役割を与えれば、喜んで手伝う子もいます。

3. 完璧にやろうとがんばり過ぎない、求めすぎない

アウトドアは、自然が相手。

私自身、何十回、何百回とキャンプに行っていますが、すべてが予定どおり・想定どおりに進むケースは、ただの1回もありません。

つまり、キャンプやアウトドアは、「予定どおりに進まない前提で予定を立て、不測の事態を楽しむリクリエーション」とも言えるのです。

ですから、うまく行かなかったとしても、「うまく行かなかったね」と笑い飛ばせばいいだけ。

直火で炊いたご飯が焦げてしまったら、カリカリのお焦げを「滅多に食べられないよね」と楽しむくらいで、ちょうどいいのです。

パートナーに「求めすぎない」のもとっても大切

また、ママは「あんたテントも立てられないの!」とパパを貶さないようにしましょう。

そもそも、テントは子どもでも立てられるもので、もちろん女性でも立てられます。パパが苦手だったら、ママが立ててもいいんです。

自分自身に対しても、相手に対しても、「求めすぎ」は、プレッシャーになり、言うまでもなく、イライラの原因となります。

気持ちのいい自然の中で、いつもと違った不便さを楽しむ。これこそが、キャンプやアウトドアの醍醐味のひとつです。