EXID

そんなトークの中で、“日本で初めてのショースで、どうやって登場したらかっこいいスタートを切れるのか、冒頭の登場シーンだけに30分リハーサルした”というエピソードが語られた。自分達をいかに魅せるか。プロデュースされ実践するだけのグループではないEXIDらしいエピソードであった。

2曲目は、アーバンソウルな楽曲『Night Rather Than Day』だ。カッティングするギターにホーンも入ったサウンドの中で、4人のパート分けが実に魅力的な曲だ。ヘリンの印象的な耳に残る声、エリーの強く挑戦的なラップと、ハニの伸びやで表現力豊かな歌声、そしてジョンファの独特な美声がよくわかる、アーティストとしての魅力が詰まったキャッチーなパフォーマンスだった。

80年代のヴィンテージなグルーヴに自然に観客は体を揺らし、サビの部分を共に歌い、ステージと共鳴する手応えを観客は感じているようだった。

アーバンな曲調から一転し、赤とピンクを基調にした照明の中で、ステージから強烈なオーラが放たれる。曲は『DDD』だ。

エリーのクールなラップをベースに、EXIDらしい“つよかわいい”“セクシー”なパフォーマンスに観客はただただ見入る。誰がどのパートを歌っているのか、はっきり聴いて取れる。ライブパフォーマンスのうまさも光っていた。そして何より、エリーのストイックであり、ぐいぐい前に出るラップに圧倒した。アウトロに乗りながら観客は「EXID!」とコールし曲がカットアウトした。

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