レモンでさっぱりと、これもイケる!

さて、小豆島から戻ったあとは、7軒目のお店「塩がま屋」さん(綾歌郡宇多津町浜6番町 TEL0877(49)2582)へ。

 

こちらは、大都市圏でも見られる郊外店のようなお店のつくりです。

お座敷もあって広々した感じの内装で、「オリーブ牛の肉うどん」(1080円)をいただきます。

 

オリーブ牛を甘辛く煮たものがトッピングされているのは他のお店と同じなんですが、レモンを添えてあるのが新鮮。

甘辛いお肉とコシのあるうどんを楽しんだ後は、レモンを一絞りするとまた独特なさわやかな風味が加わります。

 

不思議なんですけど、レモンは結構香りが強いはずなのに、お肉の風味も、うどんの小麦の香りも消えないんですよね。それでいて、お出汁の香りもしっかり溶け込んでいます。食べ方はお好み次第ですが、最後にレモンを搾って召し上がるといいような気がします。
 

とろろとスダチが相まって、まさにミラクル!

さて、日も傾いてきました。最後は高松空港にほど近い「かわたうどん」さん(高松市香南町岡1358-1 TEL087(879)8686)へ。

 

「さぬきオリーブ牛味楽るうどん」(1050円)をいただきます。「味楽るうどん」と書いて、「みらくるうどん」と読むそうです。

 

オリーブ牛のお肉とうどんをいただき、とろろとうどんをいただき、最後は添えてあるスダチを絞っていただくと次々と味が変わるので「ミラクル」という名前にされたんだそうです。

 

お店のおすすめのとおりの食べ方を試してみましたが、オリーブ牛の濃厚な甘辛い味の次に、とろろの優しい味が。そしてスダチを絞ると、さわやかな香りが口の中に広がって後味がさっぱりした感じで食べ終われます。

結構ボリューミーなんですが、食べ終わったあとも、うどんののどごしを思い出せる感じですね。


ここでタイムアップ。2日間、うどん県を駆け足で見てきましたが、まだまだおいしいものがありますね。瀬戸内海に面したうどん県は、気候が穏やかなので過ごしやすいのだとか。これからの時期、レジャーでおでかけになる機会があったら、ぜひご賞味くださいね。

福岡県北九州市生まれ 93年から週刊誌・書籍のライターとして活動。救急医療の現場取材・社会保障問題といった社会派な記事から料理、食べ歩き、映画論評まで執筆ジャンルは様々。児童文学作品を上梓する傍ら、フードコーディネーターとしてメニュー開発なども行う。近著に「さぼちゃんのおぼうし」「うちの職場は隠れブラックかも」。ブログ