特殊能力を持つことから身を隠すために家族に成り済ました5人の血みどろの戦いを描く『家族計画』は、全6話にさまざまな要素が凝縮されたサスペンススリラー。
これまで見どころや俳優を紹介してきたが、今回は5人が地方都市で遭遇するおぞましい事件を一つずつひも解いていきながら、本作の魅力に迫ってみたい。
新興都市に隠された多くの闇
政府の秘密機関を脱走したヨンスたち5人は、身元を隠すために各地を転々としながら生活している。
新たな転居先は幸福都市を標ぼうする地方都市クムス市。再開発が予定されている地区では、少し前から若い女性が被害者となった連続殺人事件が9件起きていて、ネットで英雄視される犯人・通称“ケバル(開発)”による10件目の犯行が予告されたばかり。
大胆不敵で残忍な事件は、最後までドラマに不穏な影を落とし続ける。だが、これは序章に過ぎない。
転校した双子兄妹ジフンとジウを待っていたのは不良たちによる暴力。元ヤクザの父を持つギュテはディープフェイクポルノで女子生徒を脅し奴隷のように扱っていた。
彼はジウに叩きのめされ、ヨンスにブレインハッキングを施されるが、実際には彼がトップではなく、まだ上に学校を陰で支配する生徒会長ジェゴンの存在がある。
優等生の面の顔を隠れみのに、裏ではギュテのような不良を操って仮想通貨取引にも手を出している。
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