便秘を放置するとこんな危険が

続いて、便秘が引き起こす危険性について解説します。便秘を放置しておくと、便は日ごとに硬くなり、ますます排便が難しくなります。すると、さらに症状が悪化する恐れがあるのです。具体的には下記の3つの症状を引き起こす可能性があります。

1.免疫機能の低下

腸内には免疫細胞の約70%が存在し、これらは体外から侵入したウィルスや細菌からからだを守る働きをしています。しかし、便秘によって腸内環境が悪化すると、有害物質からからだを守る免疫機能が低下し、感染症にかかりやすくなる可能性も。腸内には、善玉菌や悪玉菌、日和見菌などの腸内細菌が存在し、免疫機能と重要な関わりを持っています。腸内環境を良好に保ち、免疫機能を低下させないためには、善玉菌が悪玉菌よりも多い腸内環境を作ることが大切です。

2.糞便塞栓症(ふんべんそくせんしょう)

糞便塞栓症とは、便秘が長く続くことで、大量の便が直腸内にとどまり、ほとんどの水分を抜き取られてカチカチに固まってしまう症状です。こうなると、大量にたまった硬い便か肛門を塞ぐ形になるため、自力での排便が難しくなり、医師が器具を使って少しずつかき出して処置しなければなりません。糞便塞栓症は、脳出血や脳軟化症の患者、寝たきり老人などに多く見られます。

3.いぼ痔・切れ痔

便秘によって硬くなった便を、無理やり押し出そうとして強くいきむと、肛門周辺がうっ血して「いぼ痔」ができてしまったり、肛門上皮が切れて「切れ痔」ができてしまったりすることがあります。痔になると、排便時に出血や痛みを伴うため、排便に対する抵抗感が強まり、ますます便秘を悪化させてしまう悪循環に陥る恐れも。さらには、硬い便で肛門の粘膜が傷つくと、そこから雑菌が入り込み、炎症を起こす原因にもなってしまうのです。