“ヲタの声”から誕生していったグッズたち

中田さん:3COINSは発売前にアイテムをネット上で“ちょい見せ”してるんですね。それを見たアイドルファンの方々がTwitterで拡散してくれたんです。その結果、万単位のRT数になり、「これはいけるかもしれない」と思いました。

店舗によっては発売日に売り切れてしまって、“幻のアイテム”になってしまったんです。すぐに追加発注をかけて、最初は黒と白の2色しかなかったんですが、カラーバリエーションも増やしました。本当にお客様が広めてくれたんです。

この人気アイテム、全カラーがが期間限定(2018年12月2日まで)で150円+税だそうですよ!

――たしかに、うちわって持ち運びに気を使いそうですね。

中田さん:ツアーごとに1枚出るので、熱心なファンは、それを「観賞用・保存用・ライブで使うよう用」みたいに複数枚買うんです。それに、普通のカバンに入りににくい形状なので、持ち運びの際に、折れたり、顔の部分に傷が入ったりすることもありました。

このケースだと、傷もつかないですし、自宅でもカバーから出さずにそのまま壁に貼ってもらえればいいし。自分でも便利に使っています。

――「うちわカバー」のヒットによって、第2弾、第3弾と続いていったと。

中田さん:次に作ったのは「ポスターBAG」です。あとはもう少し趣向を変えて、アニメやゲームのファンの方に向けた「缶バッチケース」だったりを作りました。缶バッチはどんどん増えるので、継続的に買っていただけることが多いですね。

――“無限回収”なんて言葉もありますもんね。無限に回収しても収納する場所は有限ですし、できるだけコンパクトかつキレイに収納したいですよね。

中田さん:好評で、「もっと色々なサイズの缶バッチを収納するケースが欲しい」という要望も来ていますね。先日、Twitterで質問箱を設けたんですが、そこに400件くらいのリクエストがきたんです。

公式サイトにもお問い合わせフォームがあるんですが、そこって普段はあまりメッセージがこないんですが、“ヲタ活グッズ”に関しては、色々な意見や要望がフォームに届くので、びっくりしています。

ポスターを傷めずに持ち帰り可能なバッグ&缶バッチをキレイに保存できるケース

――皆さん、熱心でいらっしゃる……!

中田さん:私たちでは思い浮かばなかったアイデアばかりで、しかも「300円の値段感」をわかっていてくださっているんです。300円でできそうな提案をくれるんですよ。その中で、意見が多かったものをベースに、商品化に動いています。

――そして収納から離れて「ヲタ活手帳」と「ヲタ活付箋」というアイテムも発売されました。ライブやテレビ放送のスケジュールを一括管理できる上に、大安や仏滅などの“六曜”も書いてあるんですよね。

中田さん:私自身がすごく縁起を気にするんです。チケットを今日申し込んでも、明日申し込んでも一緒なら、できるだけ縁起をかつぎたい(笑)。こういうことは、スマホアプリのカレンダーにはあまり書いてないんです。

かゆいところに手が届く手帳、ふせんやシールを使ってヲタ活スケジュールを管理♪