7月28日(金)公開の映画『仮面ライダーギーツ 4人のエースと黒狐』。クランクインしてから約1年となる『仮面ライダーギーツ』だが、大詰めを迎えているテレビシリーズ本編とはまた違う楽しみ方ができる作品となっている。
今回は浮世英寿/仮面ライダーギーツを演じる簡秀吉、吾妻道長/仮面ライダーバッファを演じる杢代和人にインタビュー。ここまでを振り返って、そして撮影期間で得たものについて聞いた。
「浮世英寿そのものがカッコイイ」
――ここまで演じてきて、改めてご自身が演じる仮面ライダーに対してはどのような印象を抱いていらっしゃいますか。
簡秀吉(以下、簡) 浮世英寿は最初のころは感情がない人間だったんですけど、道長を始め、周りと関わってきてどんどん人間味が増してきました。それは台本を読んでいても伝わってきます。だから、演じるときも顔の表情だったり、少し人間味のある芝居に変えていこう、と考えたりしました。この役を演じるようになって約1年経ちますが、最初は「変身」という言葉にロマンを持っていたんです。
杢代和人(以下、杢代) そうだね。
簡 はじめのころは「変身」って言っていた記憶が全然ないんですけど、最近はその「変身」というセリフをひとつひとつ噛み締めています。ちょっとニュアンスを変えてみたり、ということはやっていますね。
――杢代さんはいかがでしょう?
杢代 僕が演じる吾妻道長はぶっきらぼうで、言葉足らずで、一歩引いてカッコつけるところもあったり、とても人間味のあるキャラクターです。でも最初はそれが僕の中での仮面ライダー像とは違ったんです。圧倒的な力で敵を倒して、平和を手に入れるという、どちらかというとギーツが近かったんです。
でも、道長を演じていく上で、信念を曲げないかっこよさというか、勝ちにこだわっているところもありながら、徐々に成長して、自分ひとりで勝つということ以外も考えられているのかな、と。自分の中での仮面ライダー像が実際に仮面ライダーになってみて変わったな、と思います。
――お互いにギーツ、バッファはどんなところがカッコイイと思いますか?
杢代 ギーツは、フォルムが全部スタイリッシュでかっこいいですよね。さらに、ギーツは多くを語らないところがかっこいいなと思っています。口数少なく淡々とこなす姿や、たまにジョークじゃないですけど、そういうところもキザでかっこいいな、と思います。
本当に男のちょっとした「かっこいい」が詰まっているんです。ギーツもそうですけど、浮世英寿という人間そのものがかっこいいなと思っています。
簡 唯一、僕の家に飾ってあるのが仮面ライダーギーツとバッファなんですよ。
杢代 嬉しいねぇ!
簡 バッファのフォルムがすごく好きで。実はずっとうらやましいなと思っていました(笑)。戦い方といい、好きなんですよ。キャラクター的にも、我が己の道を行くような性格をしているので、僕自身、簡秀吉として好きです。「男」って感じがして。そこはギーツにない感じかな。