そして、80年代生まれ代表は、チェン・ボーリン演じるズーミンだ。チェンチンとテレサの運命を左右する音楽プロデューサーという地位に関係なく、若者にはないちょっと大人の魅力(プレイボーイではない)とヒロインに見せる弱さ(ちょっとヘタレでカワイイ!)で母性本能をくすぐりまくる。不器用なアプローチは彼の誠実さを物語っている。「いい夢を見ていた」とモンジュンが語る美しい思い出のひとつ(というか一番かも)は、彼とのシーンだ。このたったひとつの思い出だけでも幸せなのかもしれない。映像でも本当に美しく回想されている。

90年代生まれ代表は、もちろん! ルハン演じるチェンチンだ。ルハンは、本作がデビューながら、監督から「ルハンの演技は満点だった」と絶賛された。インタビューで「性格が自分とすごく似ているところがある」と語っているように、チェンチンというキャラクターとの共通点が多いためか、とても自然でノビノビとした等身大のルハンが画面の中でも生きている。透明感あるルックスは、夢を追う若者の純粋さにぴったりだし、画面から瑞々しいエネルギーを放ってキラキラしている。カッコカワイくて優しい今どき男子代表といってもいいかもしれない。

また、ギターを弾き、伸びやかな歌声を披露する、“音楽人”としてのルハンを見ることもできる。さらに、エンドロールで流れる主題歌『One More Day(原題:我们的明天)』はルハンが歌っているし、加えて、ちょっとしたサプライズもあるので、大画面でぜひ堪能してほしい。

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  • 『20歳よ、もう一度』©2015 CJ E&M Corporation, All Rights Reserved.
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