『HERO』には説によると、木村拓哉だけでなくみんなが”HERO”であるというコンセプトがある。主人公だけに視聴者が向いていないのが、このドラマのいいところでもある。ほかに好きなキャラクターを聞くと、

「映画(1作目)の香川照之さん。最初は全然協力的じゃなかったけど、最後に『写真とかこれ使えよ』みたいに変わっていくのがいい」

©2015フジテレビジョン ジェイ・ドリーム 東宝 FNS27社

最初、久利生と対峙しているが、だんだん歩み寄っていく人物。そういった「仕事を持つ男と男の関係」が『HERO』の魅力であるという答えは、ほかにも多く出ました。

あきこ「私は「特別編」の中井貴一のエピソードが好きで、あのシーンは泣かずには見られない(笑)。

今回の映画は佐藤浩市で、彼もいい男じゃないですか。男の人同士のぶつかりあいっていいな、って思いますね。

時代劇じゃなく、現代のドラマの中で男同士が闘いあうシーンというものが、けっこう『HERO』では多いから、そこは男の人がグッとくるところじゃないかと。

『HERO』に登場する男はみんな仕事を確立していて、立場によって言わなければいけないことがある。だけど最終的には折り合うところを見せたりするので、楽しみです」

©2015フジテレビジョン ジェイ・ドリーム 東宝 FNS27社

ゆり「『HERO』では、自分の仕事に自信をもって一生懸命やっている人たちが、よくぶつかりあう。新しい映画でも男たちが自分たちのプライドを持って進んでいき、最後は同じものを目標としてどんどん前へと進んでいくという展開が見たい。

私は”LOVEの要素”はあまりいらないタイプなので、男同士の関係を見て、スカッとできたらいいなとかなと思います」

 ゆうこ「私、何度でも見ようと5枚『HERO』のチケット買っています!

何回も見ると「この間気づかなかったけど、小物とかほかの人たちの映り方がよく見えるんです。1回目の鑑賞は久利生さんばかり見ているんですけどね(笑)」

マリ「木村さんのドラマでいちばん好きなのは『HERO』かもしれない。恋愛ものじゃなく、日常的なことでもないんだけど、入り込めるのが『HERO』かな」

見る者を没頭させ、楽しませるツボが『HERO』にはたくさんあることを実感させられた。

座談会終了後のジャンケン大会で、『HERO』オリジナルTシャツをゲット!お疲れ様でした。

ウレぴあ総研・編集長。雑誌『ぴあ』映画担当を経て、MOOK『ガンダムぴあ』『仮面ライダーぴあ』『スーパー戦隊ぴあ』『映画遺産ぴあ』を刊行。趣味は温泉、銭湯めぐりとおいしいお酒を飲むこと。