知らないうちに有害物質が体に溜まっている

私達の生活は化学物質のお蔭で、著しく便利になりました。

住宅建材や電化製品にも、衣類や食料品にも多くの化学物質が使われ、私達はその恩恵を日々受けて生活しています。

でも、残念ながら、それら化学物質の中には人体に有害なものも数多くあります。

そして、私達は、食品添加物や残留農薬として、知らず知らずの間に多くの化学物質を体内に取り込んでいます。

ご存知の方も多いと思いますが、作家の有吉佐和子さんの有名な著書に『複合汚染』というのがあります。

もう40年も前に書かれた本ですが、この本は、化学物質による汚染の危険性を述べるとともに、人体に取り込まれた多くの化学物質が、体内で何らかの作用を起こし有害物質となる可能性があると警告しました。

そういう意味では、人類はいまだに人体実験を行っていると言っても過言ではないかもしれません。

買ってまで母乳。ママを悩ませている「母乳神話」

今回、アメリカの研究結果をご紹介しましたが、有害物質が母体から胎児へ、また母乳から赤ちゃんへ取り込まれていくことは、日本でもずい分前から言われています。

ただ、どの化学物質がどのような害をもたらすのかは、一つ一つ長い時間をかけて検証していくしかないのです。

言えることは、もしかしたら、ママとなったあなたの身体にも有害化学物質が蓄積されているかもしれないと言うことです。

もしそうだとすると、極端な言い方をすれば、母乳を通じて赤ちゃんに有害物質を飲ませることになるかもしれないのです。

また、少し話は違いますが、最近母乳育児にこだわるあまり、インターネットで母乳を購入。そうしたら、それが細菌だらけの粗悪品だったいうことがニュースになりました。

これは、「母乳神話」に付け込んだ悪質な商法ですが、安全性も定かでない、誰のものかもわからない母乳にまで頼ろうとしてしまうのは、それだけママが追い込まれているということでもありますね。