あなたと赤ちゃんに合った方法は?

確かに日本小児科学会でもアメリカ小児学会でも母乳育児を推奨していますし、何より人間も動物ですから、赤ちゃんが母乳で育つと言うのはごく自然なことです。

ただ、現実問題として母乳育児ができないママ達もいます。

そういうママ達が、そのことで精神的に追い詰められたり、後ろめたい思いをすることは、ママにとってはもちろん、赤ちゃんにとってもよくありません。

現代の社会では、母体そのものが汚染されていることもあり、また仕事を持つ女性がこれだけ増えているのですから、母乳にこだわらず、それぞれの事情に合わせて、ミルクの利用やミルクとの併用を考えるといいでしょう。

今では母乳に含まれる成分を配合した粉ミルクなどもありますから、上手に導入していけばいいと思います。

母乳で育てることが一番良い方法であることは言うまでもありませんが、母乳育児であろうとなかろうと、ママ達が、おおらかな気持ちで、楽しく育児に取り組むことが何よりも大切です。

【 参考】

・“Breastfeeding may expose infants to toxic chemicals” (Harvard T.H. Chan School of Public Health)
 ・『関連過フッ素化合物 PFAS 化学物質類の製造と輸入のための新たな要求』(化学物質問題市民研究会 訳)

「元日本航空CA、英語プリスクール経営者、保育士。幼児教育研究家として『日本欧米いいとこどり育児のススメ』をYouTubeでも発信。著書に『グローバル社会に生きる子どものためのしつけと習慣』『5歳からでも間に合う お金をかけずにわが子をバイリンガルにする方法』『モンテソ―リ教育で伸びる子を育てる』、『ホンマでっかTV』に子ども教育評論家として出演など。」