日本製の粉ミルクの缶には、かならずただし書きがあります。

「赤ちゃんにとって、健康なお母さんの母乳が最良です」

とは言っても生後48日で仕事復帰しなければならない人も、母乳が出ない体質の人もいるのですが…。

母乳育児とくらべて情報の少ないミルク育児には、本や雑誌にあまり載らないポイントが4つあります。

1.スケジュールを決める

母乳よりも腹もちがいい分、ミルクは早い時期から生活リズムをつくりやすいので、産院から出たら早めに食事の時刻を決めてそれに沿って動けるといいでしょう。

『カリスマ・ナニーが教える赤ちゃんとおかあさんの快眠講座』(ジーナ・フォード著 高木千津子訳 朝日新聞出版)によると1ヶ月目は7:00、10ー10:30、14ー14:30、17:00、18:15、22:00ー23:00、2:00ー3:00の7回をおすすめしています。

本書にしたがって時刻を決めてやってみたら泣く前に食事ができ、ゴキゲンなまま赤ちゃんは一日の大半をすごせました。

決めた時刻の前に泣くときは成長期で、ミルクをふやすタイミングのようです。10〜20mLずつ1回分をふやすと無理がありません。

2.上体を起こして飲ませる

首がすわらない時期はつい横抱きのまま寝かせてあげたくなります。しかし横にしたまま飲ませると、せっかく寝ついても苦しくて泣きながら起きてしまうのです。おなかに空気がたまるようです。

そこで上体を立てて縦抱き気味にしてみます。これなら空気がたまらないようで、寝つかせたあと、苦しそうに泣いて起きることが減りました。授乳クッションを背中にあてて高低差をつくったり、ひじ掛けイスを利用したりするとやりやすいです。

飲み終わり1回だけゲップさせてもよく空気が出ないようなら、途中で1〜2回ゲップをさせながら飲ませるとうまく空気がでることもあります。