3.いろいろなメーカーを試してみる
ミルクのいいところは、母親の体調に関わらずつねに安定した栄養を子どもに与えられることと、母親以外の人でも授乳ができることです。
海外のミルクには液状のもの・オーガニックがウリのもの・食欲旺盛な赤ちゃん向けのものなど、他のメーカーとの差異を際だたせた製品もあります。
日本ではどのメーカーも「いかに母乳に近づけるか」を追究しているため、パッケージや宣伝を見ても値段以外のちがいがいまいちわかりません。ですが、飲ませてみると意外とちがいます。
同じように飲んでも、便通がよくなるものもあれば、長く寝てくれるものもあります。子どもの体との相性があるのでしょうね。
漫画家・細川貂々さんの子育てエッセイマンガ『ツレはパパ1年生』(朝日文庫)のなかで、息子さんが牛乳由来のミルクより豆乳由来のミルクのほうが飲んでくれて、ゲップもよくでるというくだりがあります。
なので生まれてすぐは、ひとつのメーカーに決めうちせずいろいろ試しておくのがオススメです。保育園に預けるときや万が一の災害のときなど、メーカーを選べないときも「いつもとちがうから飲まない! 」というトラブルが回避できます。
4.ミルクと決めたら迷わない
子供のために母乳で育てることを貫き通す。それはそれですばらしいことです。
でも、足りないおっぱいに始終泣かれたり、よく出すための工夫に時間を費やしたりするならば、足りない分はミルクで要求を満たす。
おっぱいに悩む時間と心を、子供と向き合うためにつかう。母子ともにハッピーになるのであれば、それもいいと思うのです。
なので、ミルクをメインにすると決めたら迷わない。
人生で子供と一緒にすごせる時期なんてほんの少しです。迷っていてはその貴重な時間がもったいないですから。