認めてもらいたい

幼稚園でわざとお友達の靴を隠す子がいます。先生や友達が大騒ぎして探すのをみて、「僕が見つけたよ」と自分が隠したのにその靴を差し出したりします。そして「ありがとう」と感謝されます。

これは「寂しくて構ってもらいたい」というSOSなのです。

解決策

もう少し一緒に遊んであげるなど、関わる時間を意識して多く取りましょう。

いい子アピールをしたい

普段「いい子にしていなさいよ」とか、「○○したからお利口ね」と条件付けの褒め言葉しかかけられない環境にいると、周りの友達の悪い面を見つけて自己アピールしてくることがあります。

「○○ちゃんがお友達を叩いて、先生に怒られていた」とひっきりなしに告げ口してくるケースです。これは子どもの気持ちの中に「私は悪いことしてないよ。だからいい子でしょ?」と親に認めてもらいたい気持ちがあります。

幼稚園や保育園でも、先生に認めてもらいたくて「先生、○○君が絵本を破いていたよ」「先生、○○君が壁に落書きしていました」と言ってくる子もいます。

家庭でも園でもどちらもお手柄をみせて自分をアピールしたい、気を引きたい、かまってほしい気持ちの表れですね。子どもの自然な姿です。

解決策

親に言いつけにきたときも「そうなの。○○ちゃん悪い子ね。真似しちゃダメよ」や「○○くんのように○○しないようにね」と同調してしまうと、また手柄をあげようと告げ口がエスカレートするだけでなく、人を見た目や態度で見下すようになってしまいます。

生徒が告げ口してきたときは教師が「あら、教えてくれてありがとう」なんて返してしまうと子ども達はますます自分が手柄を立てたいと思い、お友達の悪い面のあら探しをするようになってしまいます。

こんなとき大人はサラリとかわしましょう。自己アピールしたいだけなので「お友達のことを告げ口なんかしてはダメ!」「○○君はそんなに悪い子なのね」と反応しないようにしましょう。

“あら、そうなのね”と、あえて軽く受け止めましょう。「そんなことで自己アピールする必要なんてないんだよ」ということをわからせてあげましょう。

私も授業中、これが起こったときは「先生は全員をいつも見ているから、教えてくれなくていいのよ」くらいにサラリと返すようにしています。

過敏に反応しない

大人だって「○○さん△△だったらしいわよ」と噂話を出して、ママ友の気を引きたい、盛り上がりたい気持ちが嵩じて他人の失敗を話題に出すことってありますよね。もしかしたら、子どもにもそんな気持ちがあるのかもしれません。

「子どもは言い訳名人、チクり名人、そういう生き物」そのように思っておきましょう。

子どものこれらの言動に対して、周りの大人は「そうしたい気持ちになっているのね。甘えたいのね。認めてもらいたいのね」と思い、いちいち「言い訳しないの!」「告げ口しないの!」と過敏に反応しないことも大切ですよ。