5:学生時代から女同士の付き合いが苦手で、そのトラウマを引きずっている
学生時代に女友達から無視されたり、グループで仲間外れになると、なんとなくママになってもそのトラウマを引きずってしまう……。そんな人は案外多いのではないでしょうか?
学生時代のトラウマ。この問題について石原さんはこう語ります。
石原「実は学生時代のトラウマが原因ではありません。本当はその前の親子関係からきているんですよ。その関係がうまくいかなかったのが、延長しているだけなのです」
これは一体どういうことでしょうか?
石原「自分が子どもの頃の親子コミュニケーションがうまくいかないと、人間関係をうまく構築する方法を学ぶことができません。それが学生時代のトラブルにつながっているというケースがとても多いんです。
だから学生時代のトラウマはあなたのせいじゃない。そう割り切ってほしい。そういう人って今の時代、とても多いんですよ。もしかしたらその問題を抱えていない人の方が少ないかもしれません」
なるほど。しかし、どう克服すればいいのでしょうか?
石原「コミュニケーションがうまくとれないなら、練習すればいいんです。リラックスしてポジティブなことを1人で話してみる。
とにかく『どうせ自分なんて……』とか『自分はダメだ』というネガティブな気持ちは、すぐ相手に伝わります。相手にどう思われるかではなく、自分目線でいいのです」
学生時代のトラウマはあなたのせいではありません。だからネガティブにならず、これからコミュニケーション力を上げていくことからはじめましょう。それは難しいことではなく、まずは自分にポジティブになること。そうすれば大丈夫だし、相手の反応も変わっていきます。
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石原さんが提唱する「自分中心心理学」は、「他人がどう感じるか」よりも「自分がどう感じるか」を重視する、とてもシンプルな心理学です。人はつい他人の目線ばかり気にしてしまうもの。
複雑なママ友関係も紐を解けば、ほとんど他者中心の目線によって生み出されるといっても過言ではありません。いきなりは難しくても、少しずつ他人目線から抜け出し、自分目線の考え方にする。それができれば、日々ママ友問題に悩むこともなくなるのではないでしょうか?
【取材協力】石原加受子さん
心理カウンセラー。
「自分中心心理学」を提唱する、心理相談研究所オールイズワン代表。著書に『「あの人とうまく話せない」がなくなる本』(PHP研究所)、『「女子の人間関係」から身を守る本』(PHP文庫)などがある。8月22日には新刊『誰にも言えない「さみしさ」がすっきり消える本』(SBクリエイティブ)が発売。