ライブを見るのも、ライブをするのも体が資本。不健康なイメージがあるロックミュージシャンも、いまや健康第一の時代かもしれません。
今回はエアロビクスやストレッチの資格を持っている、YURAサマ(Psycho le Cemu、Dacco、THE BEETHOVEN、Brother)とルーベラ・木村・カエレ(Jin-Machine)に、ミュージシャンと健康について語っていただきました!
健康じゃないと遠征できない!「演者もファンも体が資本」
――私の知る限りですが、YURAサマさんがエアロビクスのインストラクターの資格を取得し、Daccoがエアロビコンサートを始めて以降、ほかにも資格について公言されるヴィジュアル系ミュージシャンが出てきたのではないかと……。
YURAサマ:僕の知る限りでも、僕からだと思っています。
ルーベラ・木村・カエレ(以下・木村):僕もYURAサマを見て、「あ、そういうのもやっていいんだ!」って思いました(笑)。
――まさにパイオニアですね。なぜ、エアロビクスの資格取得をしようと?
YURAサマ:やっぱり長く続けていると、自分の健康とファンの健康を考えるようになったんですよね。単純にファンの人にも喜んでもらえるんじゃないかと思ったんです。それに……、女性って美容と健康にはお金を惜しまない人が多いと聞いたので、需要もあるのかなと(笑)。
――(笑)。かつてはロックミュージシャンは不健康なイメージがありました。しかし楽曲や世界観で“病み”や“闇”を表現するのとは別に、健康じゃないとライブ遠征もできないわけで。
木村 :僕らもお客さんも、体を使うというか、いろんなところに来てくれるお客さんは、きっとできるだけ安い交通手段を使うと思うんですよ。そうなると、体も疲れてくるじゃないですか。演者もファンも体が資本ですよね。
――木村さんはIBMA(国際ボディメンテナンス協会)認定のストレッチトレーナーの資格と、日本ダイエット健康協会認定インストラクターを持っていらっしゃるそうで。
木村 :僕、ある時期から「太っている」と周囲から指摘されるようになったんです。それで一度ダイエットに挑戦したものの、そのときは挫折してしまったんです。当時は知識がなくて、「とりあえず炭水化物を抜けばいいんだろ!」と、一切お米を食べなかったんです。
――それは失敗するパターンですね。
木村 :そう! しかもエネルギーがないとドラムの方も上手くいかないし、頭もクラクラするしで、それで2週間くらいで挫折して……。そこで、ちゃんと勉強しつつトレーニングして、4ヶ月くらいかけて今の身体のベースを作ったんです。その結果、勉強が面白くなっちゃって(笑)、追求しようと思うようになりました。そこでダイエットとストレッチの資格を取りました。
「ソシャゲもするし勉強もするんです(笑)」
――ツアーやレコーディングで忙しいおふたりは、どうやって資格取得の勉強をしたのですか?
木村:「忙しい」とはいえ、なんだかんだでちょっとした、10分、20分の空き時間ってあるんですよ。
――そのくらいの時間、私だったらソシャゲとツイッター見て終わりますね!
木村:ソシャゲもするし勉強もするんです(笑)。どんなに忙しい人でも、絶対「空き時間」ってあるんです。そういうときに勉強しますね。
YURAサマ:ミュージシャンって、音楽はもちろん、何にでもまっすぐにハマっちゃうタイプの人が多い気がしますね。ほら、最近は筋トレ好きな人も多いじゃないですか。なんかハマっちゃうと追求しちゃうんですよ(笑)。だから、時間のない中で努力しているというよりは、楽しくやっている人が多いんじゃないかな。
木村:「好きだから」続けられるというのはありますね。
――なるほど。ちなみに、資格を取得したことでメリットはありましたか?
木村 :日本ダイエット健康協会のホームページに、写真とプロフィールを載せてもらっていますね。
――本当だ!「■肩書:ヴィジュアル系バンド(ドラミ)」って載ってますね。
木村 :しかも他には小島よしおさんやくみっきー(舟山久美子)さん、城咲仁さんと並ぶという。
YURAサマ:ありがたいけど、ちょっと謎だね!
木村 :これは俺はどう思われているんだろう……(笑)。
YURAサマ:期待されているんじゃないの(笑)。
木村:それも嬉しいけどプレッシャーですね(笑)。
YURAサマ:羨ましいなぁ〜。俺もエアロビクスの協会から、そういうプッシュされたいわ。色々と貢献していると思うんだけどな〜。