繰り返される「静」と「動」の美しさ そして…

序盤は、アタマの2曲をふくめ、魅せるダンス曲2曲とじっくりと聴かせる曲1曲の反復で展開。割れた砂時計や落ちる葉を逆再生する映像をバックにしっとりと歌い上げた『枯葉』、“陽が昇る前の夜明けが一番暗いから”と思春期の様相を激しくもクールなダンスで魅せる『Tomorrow』、そして、特筆すべきは、この「花様年華 on stage : epilogue」ツアーで初めて振り付けが公開された『Butterfly』。

同曲では幻想的な森に羽が舞い落ちる映像をバックに、ステージにメンバーたちがつくりだす蝶が羽を広げる。儚げな印象の楽曲とはうらはらに、メンバーたちが流れるような美しさで表現するのは、いま力強く飛び立とうとする蝶だ。その美しいコレオグラフィに目を見張るばかり。防弾少年団の特徴のひとつである、楽曲と振り付けのシンクロ率の高さは、『Tomorrow』だけでなく『Butterfly』にもくっきりとあらわれていた。

そんな息をのむ美しさと激しさで魅せたかと思えば、MCでは大いに笑わせる。それも彼らの魅力だ。『Tomorrow』のダンスで盛り上がり、『枯葉』の話では同曲を手がけたSUGAが、“やっぱり天才の曲”と、自信満々の“ドヤ顔”を見せてA.R.M.Yを歓喜させる。すると、Vも「天才の顔」とこちらも目ヂカラ全開でドヤッ。完璧なパフォーマンスの真逆をいくような、このギャップにまた堕ちていくA.R.M.Yは多いことだろう……。

そして、終わりを迎えた愛の前で、強がりと未練を歌った『Love is not over』で会場を切なさで満たすと、今度は、JIN(ジン)、V、JIMIN、JUNG KOOKによる『House of Cards (full length edition)』。スタンドマイクを使い、大人の雰囲気をまといながら脆く壊れていく関係を歌い、会場を空しさと悲しみで包んだ。

そこから一転、学校のチャイムが鳴り響き、雰囲気はガラリ。RAP MONSTERがひとり登場、メインステージを飛び出し、花道を行きながら『What am I to you』で初々しい恋の悩みをラップで吐露していく。そして、6人が合流しての『BOY IN LUV-Japanese Ver.-』。どちらも「学校」シリーズから、“僕は君のオッパ(彼氏)になりたい”と、好きな女の子への素直な気持ちを叫び、7人の悩める“少年”は、でパワフルなダンスとともに会場の熱をあげていった。

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