HIPHOPとダンスの応酬 何度も迎える絶頂の瞬間

後半は、『We are Bulletproof Pt.2』を皮切りに、RAP MONSTER、SUGA、J-HOPEのラッパー3人が『BTS Cypher Pt.3 : Killer』でオーディエンスを威嚇。オリエンタルな音使いとコミカルなダンスが特徴的な『ペップセ』を経由し、『DOPE』『フンタン少年団(Japanese Ver.)』『進撃の防弾-Japanese Ver.-』などのアゲ曲を繰り出し、コール&レスポンスで会場をこれでもかと煽る。

客席にペットボトルの水をぶちまけ、花道を楽しそうに移動しながらファンの笑顔を確かめるメンバーに、A.R.M.Yたちの歓喜の声は止むことはない。『フンタン少年団(Japanese Ver.)』では、Vの即興ダンスに合わせて、RAP MONSTER、JIN、J-HOPEが同じダンスを踊って見せる場面も。メンバーもA.R.M.Yもステージが楽しくて仕方ないということが伝わる。この瞬間、会場は完全に熱狂と興奮のるつぼと化していた。

途中に挟まれたMCでは、J-HOPEの提案で、会場中でウェーブも。会場の南メインステージサイドから反時計回りにビッグウェーブが客席を駆け抜ける。波を受けてとめるメンバーたちの中で、VとJIMINはそのA.R.M.Yの大きな愛情の波に押されて転げてみせる。「胸キュン」(V)という一言に、会場は黄色い悲鳴が飛び交った。

そして、アゲ曲で興奮冷めやらぬ会場に向かって、RAP MONSTERが切り出した。

「花様年華の始まりはいつだろうと思ったんです。もしかしたら、その始まりは特別な瞬間じゃなくて、僕たち防弾少年団、そして、ここでのA.R.M.Yの皆さんが初めて出会った、その瞬間なんじゃないかと思います」。

“初めて出会った瞬間”に導かれるのは、もちろん、デビュー・シングル『2 Cool 4 Skool』と『No More Dream』だ。『2 Cool 4 Skool』のイントロから、JIMINが「Tokyo, make some noise」と煽り『No More Dream』へとなだれ込む。空気を切り裂くようなキレのあるパワフルなダンスとともに、地の底を這うような低音を利かせたゴリゴリのサウンドにラップをたたみかけて“挑発”する。そして、ダンスブレイクでは、ダンサーを交えて一糸乱れぬフォーメーションダンス(軍隊を彷彿とさせる)で圧倒。そこから全員が一列になったところで、最大の見せ場を迎える。JIMINが他のメンバーの背中を駆け抜けていく“マトリックス・ダンス”に、安定の大歓声が上がった。

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