迎えたひとつのハイライト
「花様年華」の1年以上に渡る活動での輝かしい功績として、ニュースの見出しなどを断片的に見せる映像を機に、中盤に、このツアーのひとつのハイライトが待ち構えていた。
満を持して披露された『Save ME』『FIRE』だ。今年5月に韓国でリリースしたスペシャルアルバム『花様年華Young Forever』の収録曲で、タイプの異なる楽曲ながら、どちらも言葉を失う程の迫力あるダンスパフォーマンスが魅力で大人気だ。心の弱みをさらけ出し“その手を差し伸べて僕を救って”と他者に救いを求め、不安げな眼差しをたたえながら、しなやかで鮮烈なダンスで魅せていく。この日は、楽曲最後のRAP MONSTERのリリック「ありがとう“おれ達”になってくれて」(=無事に付き合えた!?)はA.R.M.Yが担当。ぴたりと揃った大合唱にRAP MONSTERもサムズアップで満足げな笑みを見せた。
息つく間もなく放たれた『FIRE』は、重低音が効いたビートに、ド派手な電子音が映える中毒性のあるサウンドが特徴的。そこに、防弾少年団史上最も高難易度といわれる手と足の超絶妙技が組み込まれたダンスが加わる。ダイナミックさと、素早いステップを刻む群舞は、観ているだけでも血が騒ぎ高揚感を煽るもの。特に、話題となった、JIMINをセンターに配して繰り広げられる“3分33秒”からの強烈なパフォーマンスは息をのむほど。文字通り、燃え上がるほどの盛り上がりで、天上知らずの大歓声が上がったのは言うまでもない。
壮絶ともいえるパフォーマンスの後のMCは、やはりギャップ満載。JUNG KOOKが『Save ME』の好きなパートに、RAP MONSTERがJ-HOPEとJIMINを従えて踊る場面を挙げると、そのパートをJUNG KOOK以外が全員でステップを踏む。
また、『FIRE』のSUGAの冒頭のセリフ「ブルタオルネ(燃え上がってるね)」をここでも聞かせると、上がる大歓声に恍惚の笑みを見せるSUGA。さらに、JINが「にっこにっこにー」とアニメ『ラブライブ!』バージョンに、Vが「あったかいんだから」とクマムシバージョンにアレンジして会場を沸かせた。