観戦スポーツとして確固たるポジションを築いているフィギュアスケートですが、実際にやったことのある人はどれくらいいるのでしょうか。ジャンプの種類が数多くあり、採点方法も複雑ですので、観戦初心者にとっては、「トリプルアクセルはわかるけど……」といったレベルの人が多いのではないでしょうか。

今回は、そんなフィギュアスケートのジャンプについてのお話。

数あるジャンプのひとつに「ループ」というものがあります。みなさん、このループはどのようなジャンプの種類かわかりますか?

ループとは、その名前の通り「ループ(輪)を描くような動き」をするもの。これは、後ろ向きに滑りながら右足(空中での回転の方向が反時計回りの場合。空中での回転が時計回りなら左足)アウトサイドエッジのまま踏み切るジャンプのこと。

脚力と総合的なスケーティング技術が必要とされる技です。

このジャンプの捉え方はスケーターによってかなり異なる様子。書籍『トップスケーターの流儀』は、元フィギュアスケート選手の中野友加里さんが、日本を代表する9人のフィギュアスケート選手にインタビューしたものを集めた一冊。トップアスリートのみぞ知る話題から、仲の良さがうかがえるオフトークまでが収録されています。

そこで明かされたのは、村上佳菜子さんと羽生結弦さんのループの考え方でした。