【全日本おっぱいサミット】各界のプロフェッショナルが真剣討論
2019年10月27日(日)、渋谷区表参道にある東京ウィメンズプラザで第3回【全日本おっぱいサミット】が開催されました。ことしのテーマは「広い宇宙に、ママひとり?」。
「公共の場での授乳」の是非をめぐる炎上をはじめ、社会でのさまざまな“子連れ”バッシングを受け、外出を控えがちになっているママたちの孤独、そして「密室育児」の解決策を探るイベントなのだとか。パネリストを見れば…
- 「閉鎖環境は人の心と身体にどんな影響を及ぼすのか?」を科学的に紹介:宇宙ライター・林公代
- 「産後うつは密室育児が原因?パパにも産後うつ?」医学データから解説:産婦人科医・村上麻里
- 密室ワンオペ主夫生活を『男の育児日記 おっぱいがほしい!』でセキララ告白:作家・樋口毅宏
- たくさんの大人に共同で育てられた経験をドキュメンタリー『沈没家族』に:映画監督・加納土
- 進行役:子どもの虐待問題やソーシャル起業等の発信を続けるライター&編集者・今一生
…育児系のイベントで、しかも“おっぱい”を云々するのに、男性の登壇者の方が女性より多い!?
主催者によれば「授乳関連のイベントだと講師も参加者も女性ばかりという例がほとんどですが、実際のところ男性にも女性にも、人それぞれ強烈な“おっぱい愛”がありますよね(笑)。
だからこそ『公共の場での授乳』問題は、激しく賛否が入り乱れるテーマともいえます。でも・・・」
でも?
「個々の“おっぱい愛”の在り方は、どちらが“正しい”とか“間違っている”とかでは、ないのではないでしょうか。
一方でママやパパや赤ちゃんが現在置かれている状況を、思い込みやご自身の経験から、社会はもちろん当事者も、誤解してしまっていることが少なくありません。その理解や情報の橋渡しができれば、と。
今回は科学として『密室育児』や『産後うつ』に切り込みますから“サイエンス”としても楽しんでください!」。
そして高まる期待とともに、第3回【全日本おっぱいサミット】の幕が開けたのでしたーー。
「公共の場での授乳」再炎上!機内授乳をめぐる論争が世界で注目
さて早速ですが「公共の場での授乳」問題。世界中で起こっていることで、この夏もCNNほか各社で報じられました。
7月にKLMオランダ航空が、機内での授乳をめぐって炎上したんですね。赤ちゃんを連れて搭乗したエンジェルさん、Facebookにこう書きました。
「まだ離陸前なのに毛布を持った客室乗務員から声を掛けられ『授乳をしたいなら隠す必要がある』と言われた。娘は覆われるのが苦手だからと断った。授乳しない場合と同じくらい動揺させてしまう。
苦情があったら私の側で対応すべき問題だと警告されました」
まぁ結果として苦情はなかったんですが。
これに対してKLMオランダ航空はTwitterでこのように述べました。
「KLM便では授乳が認められている。ただ、あらゆる背景を持つ乗客が快適に過ごせるよう徹底を図るため、ほかの乗客が不快に感じるようであれば覆い隠すことを求める場合がある」
こういうやり取りがあって、炎上が始まった。いろんな意見がありました。
今:「人前で授乳してもいいじゃん」という人がいる一方で「やっぱり気を遣った方がいいよね」というバランスもあって、この問題というのは根が深い・・・ということなんですね。
そこでウェブサイト「ハピママ*」で、アンケートを取ってみました。