海外の子育ての方法を知ると、日本より進んでいる点、日本のほうが進んでいる点などさまざまな発見があり、とても面白いものです。

今回は、上海と日本における子育て方法の違いに迫ります。

夫の転勤が理由で、2018年から、上海で子育てをしているキャリアコンサルタントでママたちのキャリア支援も行うくれゆかさんに、オムツ、ミルク・離乳食から、しつけの方法まで、日本との違いについてお話しいただきました。

オムツ・ミルク…子育て関連の日本と上海との違いは?

1.オムツ

くれゆかさん(以下、くれ)「上海にはさまざまなオムツがありますが、日本製の紙オムツは質が良く人気があります。ただ、日本よりも価格が高いので、家計に負担がかかります。でも、はかせやすさや使い心地、肌のデリケートさを考えると、日本製のオムツはすばらしいです!」

2.ミルク・離乳食

くれ「スーパーや子ども用品のお店では、国産から海外ブランドまでさまざまなミルクを見かけます。特に、日本ではあまり見ることのないオーストラリア産の海外ブランドなどもあります。

離乳食は、日本では外食時などに使い運びしやすいパッケージのものを利用している方もたくさんいますが、こちらではそうしたものをあまり使っている様子を見たことがなく、家で作ったものを食べさせている方が多いようです」

3.ベビーカー、抱っこ紐

くれ「広い土地柄もありますが、ベビーカーで出かけても、混んでいる電車に乗るときさえ『ベビーカーを畳まなければ』と気をもむことなく、むしろ周りの人が空間を空けようとしてくれます。

日本のように道がアスファルト一面ではなく、石畳など、凸凹した場所も多いので、我が家もそうですが、大型で安定したものを使っている方が多いです。

上海現地の家庭では、日中はパパママが仕事に出ているケースが多く、赤ちゃんを見ているのは祖父母だったり、『阿姨(アーイー)』というベビーシッター・家政婦さんが多いので、腰に負担がある抱っこ紐よりも、ベビーカーで子どもを外に連れている方が多いようです。

ただ最近は、キャリータイプの腰に負担がかかりづらい抱っこ紐もたくさん増えてきているせいか、高齢の方でも赤ちゃんを抱っこ紐で連れ歩く方を多く見かけるようになりました。

日本ではおじいちゃん・おばあちゃんが抱っこ紐を使っている様子はあまり見かけなかったなと思います」

4.しつけの仕方

くれ「公共でのマナーや社会的なルールや道徳などは、その国の色や家庭の方針が関わってくるという意味では、なかなか簡単に比較できるものではないですね。

何をしつけと考えるによるかもしれませんが、教育というところでは、上海はかなり幼いうちから教科学習に通じる勉強の機会を与えている家庭が多いようです。これは、中国の教育事情、つまり学校進学への競争の激しさなどが影響していると思います。

幼稚園も、海外教育を取り入れるなど、それぞれの園がさまざまな教育方針を持って運営しています」

5.パパの育児参加

くれ「各家庭によると思いますが、上海では日中はパパママが仕事に出ていることが多く、ママの仕事復帰も生後数ヶ月と早い方も多いので、赤ちゃんを見るのは祖父母や阿姨(アーイー)さんによるところが大きいようです。

そう考えると、日本ほどママやパパだけに育児の負担が偏っていないのではないかなと思います。共働き家庭が中心なので、パパもママと一緒に一生懸命育児をしているという話をよく聞きます。パパと一緒に託児所や幼稚園に通っているお子さんもたくさん見かけます。

ただスキンシップという点ではやっぱり、赤ちゃんのうちはママが一番子どもに近しい存在であるのは、日本と変わらないなと思います。また産後うつや産後のママの体のトラブルを抱える方も少なくないようです」