男の子育て日記『おっぱいがほしい!』でワンオペママから「分かり過ぎて泣けるぅ」と共感の嵐だった作家・樋口毅宏さん。
10月27日(日)には「公共の場での授乳問題」と「密室育児」をテーマに開催される【全日本おっぱいサミット】にもご登壇予定とか。イベント前にお話を聞きました!
「授乳があるからなかなか出かけられない……」ママたちの声をどう思う?
――樋口さんはご著書『おっぱいがほしい!』の中で、乳児期のお子さんを育てる主夫&ワンオペパパとして「おっぱいがあれば!」と語っていらっしゃいますが、実は“おっぱい”があるからこその悩みもママたちにはあるようで……
いつどこで赤ちゃんが“おっぱい”を欲しがるか分からないので「電車やレストランで泣かれたら迷惑をかけるから外出は必要な時に最小限にして」「授乳室があるところしか行けない」というように、どうしても引きこもりがちになってしまうようなのです。
そんなママたちの現状について、樋口さんはどのように感じますか。
樋口毅宏さん(以下、樋口):正直なところ、この質問に戸惑いがあります。ママは家の中に縛られなければいけないのでしょうか。
子どもとママの身体のことを考えたら「いつでもどこでも授乳してください」としか言いようがないです。
うちは半年で卒乳したので、息子と妻と3人で出かけた際に特に不便や困ったことを感じたことはありませんでしたが。
もちろん公共の場で赤ん坊が泣かないように気を遣いました。いまもですが。ペコペコあたまを下げるのは得意なので、その辺は苦痛ではありません。
もし目の前に“おっぱい”をあげるママがいたらどうする?
――いわゆる「公共の場」で授乳をすることに対して「やめてほしい」という意見は根強いようで、この話題はネットでも度々炎上しています。樋口さんは男性ですが、もし自分の前で、見知らぬ女性が授乳を始めたらどうしますか?
樋口:「目の前で女性が授乳を始めたら」?そんなの、いつでもウェルカムですよ!
「やめてほしい」というのは“おっぱい”が見えるから?ケープを使えば周りからは見えませんよね?
不快感があるという人は、母親を家に閉じこめたいのでしょうか? 旧来の、「母親たるものすべての時間を子育てに捧げるべし!」とするのは、間違った母子信仰だと思います。
――「不快感」というのが難しいところで“おっぱい”にはどうしてもセクシュアルな意味が伴いますから……