子育てをしていると、オムツやミルクなどの育児グッズのほか、しつけや知育など、海外のことが気になることはありませんか?

実際、海外製品や海外の知育教材も、日本で手に入れられるようになっていますが、海外のリアルな子育て方法を知るのも、なんだか新鮮ですよね。

そこで、海外各国との子育ての違いを探るべく、今回はアメリカの東海岸にあるメイン州で男の子を育てながら、カメラマン・ライター・クラフトアーティストとして活動中の、日本人ママ、セキアキコさんに、オムツ、ミルク・離乳食から、しつけの方法まで、日本との違いについてお話を聞いてみました。

アメリカと日本における子育て事情の違い

現在、一人の男の子を育てているというセキさん。サンフランシスコで旦那さんと出会い、国際結婚をし、アメリカで出産・子育てをしてきました。その経験をもとに、日本との違いを教えていただきました。

1.オムツ

セキアキコさん(以下、セキ)「オムツは、布オムツの形や使い方が日本と違います。

日本の布オムツは、薄く長い布を折り畳んで使いますが、アメリカの布オムツは布を何重にも重ねて縫ってあり、厚みも結構あって、形はほぼ正方形。布おむつ専用のクリップのようなもので留めて使います。

紙オムツについては、アメリカではオーガニックコットンやバンブー素材など、赤ちゃんの肌に優しい素材で作られたものが販売されていて、柄が可愛いものも充実しています。ただ、オーガニック系のオムツで、“履かせるタイプ”があまり売っていないのが残念でした」

2.ミルク・離乳食

セキ「私は完全母乳だったのでミルクは使いませんでしたが、オーガニックのミルクが売られているのは母親として安心できました。

離乳食は日本とかなり違っています。日本でいう10倍粥のような存在で、アメリカで一般的な離乳食は『ライスシリアル』や『オートミールシリアル』と言って、粉末状のものをお湯で溶いてペースト状にしたものになります。

赤ちゃんの成長に不可欠な鉄分やミネラルが配合されているので、小児科の先生からも勧められました。

瓶詰めやパウチに入った離乳食もたくさん種類があって、オーガニック食材で作られたものもあったので、安心して利用でき、とても助かっていました」

3.ベビーカー・抱っこ紐

セキ「私の周りで流行っていたのが、ジョギングができるタイプのベビーカー。ベビーカーの前の部分が細く飛び出していて、前輪は一つだけ。ベビーカーを押しながらジョギングしているママさんをよく見かけました。

またアメリカのベビーカーは一般的に、日本のベビーカーより一回りは大きいです。赤ちゃんが、日本と比べてビックサイズだからかもしれません。二人乗りベビーカーもよく見ましたが、大きいからと言って周りの人が迷惑そうにすることはまったくありません。

抱っこ紐を使っているママもとても多くて、スリングタイプの抱っこ紐も人気がある感じがします。あとは『ベイビーバックパック(ベイビーキャリア)』という、リュックのように背負うタイプのものもあり、ハイキングなどにはとても便利です。

私が住んでいる地域がアウトドア大好きな人が多いこともあってか、人気がありました」